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滋賀県草津市

■子ども事業「ぴーぷるランド」を開催しました
昨年9月、子ども事業「ぴーぷるランド」を開催しました。「ぴーぷるランド」とは、子どもと大人が楽しみながら、共に人権について考えるイベントです。昨年度に草津市が実施した「人権・同和問題」に関する市民意識調査で「親子で学習できる機会をつくってほしい」という回答が多く寄せられ、その声を受けて人権センターの新たなイベントとして開催しました。
参加者は「障害のある人に関係するマーク」や「ユニバーサルデザイン商品」など、人権に関するクイズに一生懸命答えたり、パラリンピック種目の「ボッチャ」に歓声を上げながら挑戦したりと、和気あいあいと楽しみながら取り組んでいました。
また、難病で寝たきりの方に講師をお願いしました。講師は、病気で体がほとんど動かせず、声が出せません。普段は、動かすことのできる左手でパソコンなどを操作し、社会福祉士の経験を生かして同じ立場の人への支援を行っています。当日は、遠隔操作ができる人型ロボットをイベント会場に設置し、自宅とつないで話されました。講師の操作によってロボットが話をしたり、参加者の様子に合わせて人間のように反応したりしました。
講師からは、人権が「守られるべき権利の集合体」であるという考え方に基づいて、権利について話されました。権利は「みんなが自分らしく幸せに生きるために、みんなが生まれたときから持っている大切なもの」として、風船に例えて説明されました。「権利の風船」が割れてしまう(守られない)ときのことや、障害のある人の権利が関わりや道具によって守られ、自分らしく生きられることを、体験談を交えながら話されました。最後に、
私が伝えたいことは、みんな同じ権利をもっていて、どの権利も大切ということです。私がこのロボットと出会えたように、権利の風船が割れないよう、工夫できそうなときは、みんなで一緒に考えましょう。そして、もし、皆さんの権利の風船が飛んでいきそうなときや割れそうなときは、周りにいる大人や友だちに助けを求めてくださいね。みんなの権利が守られて、自分らしく幸せに生きられるように考えていきましょう。
というメッセージとともに、参加者に風船のプレゼントがありました。
「権利の風船」は、周りの人の意識や行為によって、その人が持ち続けることも、その人から奪い取ってしまうこともできます。講師との出会いと話から、参加した子どもたちは、権利は誰にとっても「大切なもの」「守る・守られるもの」と捉えることができたのではないでしょうか。
参加者からは、
・ぴーぷるランドは楽しかったようで、帰りに人権クイズで紹介されていたエレベーターの鏡やマークを、興味をもって見ていました。
・初めて知ることがたくさんありました。「権利」を子どもが分かりやすく学ぶことができる良い企画だと思いました。
・ロボットを通じて講師とお話しできたことが、とても貴重な経験でした。今まで気付かなかった視点で物事を考えることができました。
といった感想が寄せられ、子どもたちが人権について学んでいく姿に、大人も立ち止まる必要があると感じさせられました。
今後も、人権センターでは、人権について学ぶイベントや講座を開催していきますので、ぜひご参加ください。

問合せ:人権センター(大路二、キラリエ草津3階)
【電話】563-1177
【FAX】563-7070

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