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自治体の皆さまへ

【特集】かけがえのない“いのち”を大切にする社会の実現に向けて

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滋賀県草津市

【~3月は「自殺対策強化月間」です~】
令和5年の全国の自殺者数は21,837人と、前年に比べてやや減少しましたが、自殺死亡率は前年より上昇しています。特に、小・中学生、高校生の自殺者数は、過去最多だった前年から微減しているものの513人と、深刻な状況が続いています。自殺を考える人の気持ちを理解し、その人に寄り添えるように、どう行動したら良いか考えてみませんか。

■自殺を考える人の心理
◆01 孤立感・孤独感
頼るものや人がいない、周囲との関係が断たれている、仲間がなく取り残されている、独りぼっちであると感じています。

◆02 両価性
「死にたい気持ち」と「生きたい気持ち」の間で揺れ動くことです。自殺を考えているから「死にたい気持ち」だけと思いがちですが、同時に「生きたい気持ち」もあり、両方が混ざっているといわれています。

◆03 分かってほしいという気持ち
人に関わられたくないと思っている人も、どこかでは分かってほしいという気持ちがあるといわれています。

◆04 こころの視野狭窄(きょうさく)
「苦しみが永遠に続く」ように感じられ「死ぬしかない」と思う状態、他人の意見を聞くことができない状態です。

■誰かに助けを求めましょう
あなたをサポートするためのさまざまな相談窓口があります。
一人で悩みを抱え込まず、誰かに相談して助けを求めましょう。

★祝日・年末年始を除く

◆相談窓口リーフレット
「ひとりで悩んでいませんか?誰かに相談してみましょう」

◆厚生労働省ホームページ
「まもろうよこころ」(電話相談・SNS相談)

◆凪(なぎ)の会おうみ(滋賀県自死遺族の会)
大切な人を自死で亡くした遺族が思いを語り合う「わかちあいの会」を開催しています。詳しくは、凪の会のホームページをご確認ください。
日時:毎月第3土曜日 14:00~16:00(13:30~受付)
場所:アクティ近江八幡(近江八幡市)
費用:300円

■こころといのちを支える「ゲートキーパー」
ゲートキーパーとは「命の門番」といわれており、特別な研修や資格は必要ありません。下記の4つの役割のうちどれか1つができるだけでも、悩んでいる人にとっては大きな支えになります。

◆気付いて声を掛ける
あなたの周りに「あれ?なんだかいつもと様子が違う」と気になる人はいませんか。

◇悩みや不安を抱えている人のサインの例
・体調不良や不眠を訴えるようになった
・遅刻や欠席(欠勤)が増えた

◇声掛けの例
「元気がないようだけど、何かあった?」
「疲れているようだけど、どうしたの?」

◆話を聴く(傾聴)
相手の気持ちを否定したり、安易に励ましたりせず、じっくり話を聴きましょう。話しづらいことを打ち明けてくれた相手に、労いと感謝を伝えましょう。

◇声掛けの例
「話してくれてありがとう」
「今までよく頑張ってこられましたね」

◆支援先につなぐ
相手の意思を尊重し、安心して専門家への受診や相談ができるようサポートしましょう。

◆温かく見守る
専門の相談窓口につないだ後も、いつでも相談を受ける気持ちがあることを伝え、見守り続けましょう。

◇声掛けの例
「またお話を聞かせてくださいね」
「その後、いかがですか?」

■ゲートキーパーが一人で抱え込まないようにしましょう
ゲートキーパー自身が疲れている、元気がない状態だと、人の悩みを聞くことが難しいです。自分だけではなく、みんなでサポートすることが大切です。早めに相談先とつながり、一人で抱え込まないで協力を求めましょう。

◎ゲートキーパーのことをもっと知りたい人はこちらから
・Youtubeで配信中
※二次元コードは本紙P.3をご覧ください。

■良い睡眠でこころも体も健康に
・忙しくても6時間以上の睡眠を意識しましょう
・寝る前のスマートフォンは避けましょう
・温度や湿度、灯りなど、心地良い空間で眠りましょう
・適度に運動し、しっかり朝食を取るようにしましょう
・起床時間は一定にしましょう
・眠れず、辛さや孤独感があるときは相談しましょう

2週間以上不眠が続くときは、こころの病気の可能性があります。医療機関の受診を検討してみましょう。

問合せ:健康増進課(2階)
【電話】561-2323
【FAX】561-0180

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