昭和10年頃、八町で「夏原式宅地利用椎茸栽培法」による椎茸栽培が盛んに行われました。使っていない宅地を利用して栽培するということで、この取り組みは全国的にも注目されました。夏原椎茸栽培所で所有していた原木は一万本以上、一本の原木から七百匁(約2.7kg)の椎茸がとれたそうです。
豊郷は呉服を販売する近江商人を多く輩出しましたが、昭和5年に絹糸が大暴落し、呉服商に替わる良い事業はないかと考えられたのが椎茸栽培でした。豊郷のように山がなくても平地で宅地栽培できる椎茸栽培は、新しい時代の幕開けであったといえます。
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