下枝の又十藤野は江戸時代後半から廻船業をはじめ、明治時代の缶詰業で隆盛した近江商人の一人です。昭和10年代頃には家業を終え、本宅であった又十屋敷はその後、日枝村役場として使われていた経緯があります。
残念ながら又十屋敷にあったと思われる資料は大方が処分されてしまいましたが、下枝には又十藤野由来の、「木皿(きざら)」が伝わっています。祭りなどのハレの日にはその木皿に酒を満たし、酌み交わしてきた集落の歴史があります。
北海道の地における又十藤野の行跡は数多く残されていますが、この地域でいかに生き抜いてきたかを示す数少ない資料の一つでもあります。
町史編さんでは古い書物や写真を探しています。
お持ちの方はご一報ください。
問い合わせ:社会教育課
【電話】35-8010
<この記事についてアンケートにご協力ください。>