明治42年(1909)12月に工事が始まった四十九院の砂山池と石畑の龍ケ池は、日本で最初期に蒸気ポンプを利用した揚水機場です。砂山池でかつて使用されていた炉からは大量の白レンガが見つかっており、そこには「SHINAGAWA」と刻まれています。調べてみると、これは、かの有名な実業家・渋沢栄一ゆかりの品川白煉瓦が製造した耐火レンガであることが分かりました。揚水機場の建造の過程を知る上で、大変貴重な資料です。
龍ケ池の六角の煙突に「タツガイケ」とレンガで文字が形どられていますが、おそらくこの白レンガの裏面を使ったものと推測されます。
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