新年あけましておめでとうございます。
町民の皆様におかれましては、輝かしい新春をお迎えになられたことと心よりお慶び申し上げます。また、旧年中は町政運営に対しまして、温かいご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、昨年は1月1日に石川県能登地方を震源とする最大震度7の大きな地震が起こりました。この大きな被害を受け、本町からも職員4名を能登町へ派遣しました。能登町へ向かう道中では道路が陥没していたり、橋やマンホールが隆起しているところが多くあり、被害の大きさを目の当たりにしました。
本町では10月20日に、滋賀県総合防災訓練の一環として鈴鹿西縁断層を震源とする大規模地震が発生したことを想定した防災訓練を実施しました。訓練では豊郷小学校体育館を広域避難所として開設し、段ボールベッドや避難所用マット・間仕切りで生活スペースの確保等の体験をしていただきました。いつ、どこで起こるかわからない災害に対して、行政の防災対策を強化していくとともに、町民の皆様に防災への意識をより深めていただくことも大切だと感じておりますので、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
一方で、昨年は豊郷町にとって嬉しいニュースがありました。石畑にある「龍ケ池揚水機場」が世界かんがい施設遺産に認定・登録されました。これは滋賀県初、さらに地下水を利用した機械建造物として登録されたのは日本初の快挙になりました。先人が苦しい干ばつを経験し、農業用水として常に確保できる水源を求めて地下水くみ上げ施設「龍ケ池揚水機場」の建設にご尽力いただいた賜物だと感じております。たくさんの方々が時代を超えて守り抜いてくださった「龍ケ池揚水機場」を、今まで以上に大切に残していく所存です。
令和7年もまちづくりの指針である第5次豊郷町総合計画の基本理念『一生青春 みんなで安心 元気なまち』を土台に、教育・健康・福祉・安全・観光について健全なまちづくりをさらに推進し、豊郷町を一歩先行くまちとするため、行政運営に取り組んで参ります。
結びにあたり、本年が平和で災害のない幸せな一年になりますようお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
豊郷町長 伊藤 定勉
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