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自治体の皆さまへ

滋賀八幡病院精神科デイケア歩゜歩゜(ぽぽ)でお話を聞きました

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滋賀県近江八幡市

◆ご協力いただいた皆さん
・ジョニーさん(男性・70代)
利用歴…23年目
通院歴…約23年

・T・Kさん(男性・50代)
利用歴…11年目
通院歴…約15年

・エリさん(女性・30代)
利用歴…1年目
通院歴…約7年

●デイケアに抱いていた印象
ジョニーさん…私が利用を始めたころは、まだ精神科デイケアというものが世の中に知られていなかったし、今よりも小規模だったので、漠然と子どもっぽいイメージがありました。
T・Kさん…あんまり行きたくないと思っていました。医療スタッフからリハビリとしてデイケアを勧められたのですが、利用者の年齢に幅があると聞いて、うまくコミュニケーションが取れるか不安でした。利用してみるとそんなことはなくて、今では皆勤賞です。
エリさん…私は障がい者職業センターで勧められました。デイケアの存在はそれまで知らなかったのですが、見学に行き、自由でポジティブな印象を受けました。

●利用を始めてからの変化
ジョニーさん…規則正しい生活を送れるようになったことが一番大きい変化ですね。
T・Kさん…私はデイケアに行くまで引きこもりだったのですが、プログラムのスポーツや釣りなどに参加するうち、体力がついて病気にもかかりにくくなりました。
エリさん…デイケアに来る前は落ち込むことが多かったのですが、ここに来てからは新しいことに挑戦することも多く、刺激があるからか落ち込むことがあまりなくなりました。来てよかったなと思っています。

●今後の目標
ジョニーさん…100歳までここに来ること。あと、釣りが好きなのでブラックバスで50cm以上のものが釣りたいです。
T・Kさん…私も釣りたいですね。ほかの目標としては、ちょっとでも周りの人の世話にならず、自立していけるように頑張っていくことです。
エリさん…大きな目標は生活リズムを整えて就職することです。小さな目標としては、手芸がうまくなることですね。

●利用を悩んでいる人へのメッセージ
ジョニーさん…まずは雰囲気を知るためにも見学に来てほしいです。
T・Kさん…私も同じく、見学に来てほしいと伝えたいです。その中で自分に合うプログラムを見つけてもらえれば。
エリさん…最初は緊張すると思いますが、ほかの利用者やスタッフの皆さんが優しく声をかけてくれるので、だんだん緊張はなくなっていきます。ちょっとずつ慣れてくれたらうれしいです。
ジョニーさん…ここは病気のことをお互いに認め合っている空間なので、利用者同士で自然と気配りしています。気軽に来てください。

■滋賀八幡病院精神科デイケア室課長/作業療法士 青野豪さん
滋賀八幡病院のデイケアは「歩゜歩゜(ぽぽ)」という名前です。これは27年前、開設当時の利用者とスタッフが「一歩一歩、前に進めるように」との願いを込めて名付けました。今、さまざまな人が自分と向き合いながら、その一歩を踏み出しています。
歩゜歩゜では、利用者の一人ひとりが「主人公」です。文化活動や屋外活動など多様なプログラムがありますが、気軽に参加することも断ることもできます。また、就労を希望する利用者への支援もしています。スタッフはそれぞれの目標を実現するお手伝いができるよう、月に1回面談の機会を設けています。

◇歩゜歩゜(ぽぽ)の特色
・利用者の意見を聞いて毎月のプログラムを決定
・21歳から82歳までの幅広い年齢層が利用
・通所困難な人に送迎サービスあり
デイケアは、現在精神科に通院されている人のみ利用できます。詳しくはお問い合わせください。

◇1日のスケジュール

◇プログラム紹介
1 釣りは男女問わず人気です。初心者でも釣り方を教えるので心配いりません。
2 陶芸で、湯飲みやお皿をはじめ自由に作品を作ります。
3 一つひとつ画用紙を貼り付けて作るロールピクチャー。根気がいりますが、美しい作品に仕上がります。
4 卓球を通じて、ほかのデイケアとも交流があります。
そのほか、調理実習やボウリング、スイカ割りなど、楽しいプログラムを用意しています。

デイケアに関してのお問い合わせ:(公財)青樹会滋賀八幡病院精神科デイケア歩゜歩゜
【電話】33-9169【FAX】32-7725【E-mail】deikea-popo@seijyukai.jp

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