文字サイズ
自治体の皆さまへ

【特集】障がいのある人が自分らしく輝ける社会に(1)

1/49

滋賀県近江八幡市

人にはさまざまな違いがあり、それらを受け入れ・助け合うことで、「自分らしく輝く」ことができます。
今回は、障がいのある人が社会活動に参加できるように支援を行う市内の事業所を2つ紹介し、私たちにできることを考えていきます。

■みんなが笑って過ごせるように
NPO法人ひびき
(訪問介護・放課後等デイサービス・生活介護)

千僧供町にある多機能事務所の「ひびき」。
生活介護のほかに、放課後等デイサービスや居宅介護も行い、子どもから大人までいろいろな人の支援を、家族で経営しながら行っています。
今回は、代表の渡辺麗子さんにお話を伺いました。

◇毎日「感謝」の連続
「土地も設備も、何もないところからスタートしましたので、仕事があれば何でもするという気持ちで、みんな精一杯働いています」
渡辺さんが60歳の定年を迎えたときに、旦那さんと一緒に『ひびき』を設立。『皆さんに覚えてもらえるように・響きあい、成長できるように』との思いが込められています。
最初は1対1の支援でしたが、放課後デイサービスに加え、子どもたちを見続けたいとの思いも芽生え、生活介護も始められました。
「日々元気でいられるのは手伝ってくれる家族や、スタッフの皆さんを始め、サポートしてくださる皆さんのおかげです。やり始めたからには、やり続けたいですね」

◇「言葉」にならない「声」をくみ取ることで
「ひびきに来てもらい、1日笑顔で過ごし『ここにきて良かった』と思ってもらうことが一番うれしい事ですね」
大切にされていることは、胸の中にはあるけれど、言葉では表せられない『声』、そこに含まれる『思い』をくみ取ること。毎日まんべんなく声をかけ、何をしてほしいかを考え、観察しながら接するようにされています。
「体調や気分の変化は日々、皆さんにありますので、元気に過ごしてもらうと、ほっとします。昨日までできなかったことが、少しずつできるようになっていく成長が、毎日の楽しみですね」と普段の生活を振り返ります。
生活介護では仕事中心のA班と、軽作業中心のB班に分けて、作業を行われています。普段の仕事内容は、シール貼りやスプーン・フォークの袋詰め作業です。

◇自分を表現できる機会をつくってあげたい
「障がいのある人は声や動きで自分を表現しています。接する機会がないと、そうした表現を『怖い』と感じることもあると思います。皆さんに受け入れてもらうことは、最初は難しいかもしれませんが、仕事や生活の中で徐々に認めてもらえればうれしいです。イベントの開催も、やってみたいですね」
最近は、地域の人とのかかわりも増え、散歩中に声をかけてもらったり、地蔵盆や祭りなどに参加する機会も増えているようです。

◆ひびきで過ごす時間
生活介護では、食事介助などの支援や「ひびき畑」での野菜づくり・クッキングなど、日常生活の維持と向上を目標に活動しています。また、「多機能事務所」をいかし、放課後等デイサービスの子どもたちとの交流も活発に行います。
▽活動メニュー
・お仕事
・ウォーキング
・畑での野菜づくり
・オリジナル工作
・月1回のお出かけ
など

◆ひと工夫で、ほっとできる場所づくり
▽お仕事は自分たちのペースで
お仕事にノルマは設けず、その日の調子に合わせて行います。作業中は一人で集中できるようにスペースを確保。休憩時間はスタッフも交えてカードゲームで交流もします。

▽お昼ご飯は必ず手作りを
「温かいご飯を一緒に食べる」ため、スタッフが、毎日昼食を手作りしています。食材には、ひびき畑などで採れた地元の野菜を使っています。

お問い合わせ:
【電話】43-1963【FAX】050-1404-4197
〒523-0016 千僧供町357

問合せ:障がい福祉課
【電話】31-3711【FAX】31-3738

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU