■令和7年の展望
ーー市庁舎の整備や文化会館の改修が進み、市民広場の整備に向けた検討も始まりますね。
市長:市民広場は、市民がどのように生き生き活動できるか、それを表現するような市民活動の場になってほしいですね。私は市民活動そのものが市の活力、市の財産だと思っているので、市長就任以来、市民活動のための補助金の創設や拡充を行ってきました。どんどん活動していただいている現在の状況を、とてもありがたく思っています。文化会館も、新たな文化や若者の文化を発信する基地・拠点になっていけばうれしいです。
もう1つは、災害時の集積所や活動拠点としての役割です。市民広場がその象徴としての役割を担っていければいいですね。
ーー魅力ある地域とするために、市が今後取り組んでいくことはなんでしょう。
市長:やっぱり文化・スポーツがカギですね。今年は国スポ・障スポもありますし。モノがあふれている現代では、新しい価値の創造には人間の想像力が大切です。それが育つのは文化・スポーツ分野だと思っていて、非常に力を入れていきたいということで、新たに職員として文化芸術専門職の採用を予定しており、大変期待しているところです。
また、現在の子どもたちのなりたい職業のナンバーワンはユーチューバーのようですが、これも多様なジャンルの音楽を知っていたり、プログラミングなどができたりと、さまざまな分野での専門的知識や技能が必要だと思います。子どもたちが未来に向けた活躍ができる環境を、しっかりと作っていきたいですね。
ーー子どもや若者にも魅力的な地域とするため、どのような支援をお考えですか。
市長:都市の魅力として何が最終的に必要なのかというと、新成人からの動画の中にもあったのですが、やっぱり子どもや若者に「ここがいいな」、「素敵なまちだな」というふうに思ってもらうことだと思います。その中で市として、教育環境をどのように提供していくかはすごく大事なことです。一昨年からは小学校高学年の子どもたちに、「アートで広げる子どもの未来プロジェクト」でオーケストラや太鼓など舞台芸術に親しんでもらっています。現在進めている取り組みでは、教科担任制を小学校中学年から取り入れていこうとしていますし、中学校での部活動は、教育委員会で包括的に支援強化していこうとしています。
私は中学校の部活動は非常に大事なものだと思っていて、先輩後輩の関係であったり、チームスポーツであれば協力して物事をやっていったりなど、基本的な人と人の関係作りを学習する場になっていると思います。ここをしっかりと支援する仕組みを作ります。さらに、子どもや若者が、悩み事を相談しながら夢を実現できるような環境と場所を提供するため、既存の公共施設を改修する計画を進めています。
ーー『市民が主役』のとおり、民間が主体となったイベントが今年も開催されますが、市長がおすすめするイベントはありますか。
市長:非常にたくさんあるのですが、その前に伝えたいのは、近江八幡というこのまちが、さまざまな人にとって楽しいまち、遊ぶことができるまち、他市からも人が来て、「楽しいことをやっているな」と思われるまちであってほしいという大前提です。
その上で、1つは4月に開催される「べリアスバリューズ近江八幡2025」ですね。昨年のオーディションでは、県内の中高校生が、障がいのある人と一緒にステージパフォーマンスを作り上げていました。滋賀県最大級の規模を誇る野外音楽フェスですので、ぜひ楽しみにしてほしいです。もう1つは、大阪万博に合わせて開催される「BIWAKOビエンナーレ2025」です。近江八幡の町並みと芸術のコラボには、小中学生はもちろん、市民の皆さん、そして市外からも多くの人に来ていただきたいです。この他にももっとイベントを企画していきたいと思います。
ーー最後に、市長ご自身の今年の抱負と市民の皆さんへのメッセージをお願いします。
市長:私自身の今年1年の抱負は、「いつもニコニコ元気でいよう」です。新年は本当に激動の時代、新しい幕開けの時代です。これまで慣れ親しんできたさまざまなものが変わっていくような時代かもしれません。しかし、1つでも市民の皆さんの夢が実現できるよう、本市職員一同、頑張ってまいりますので、どうか今年1年よろしくお願いいたします。
※この特集記事は、ZTVで1月1日(祝)~1月4日(土)に放送する市広報番組「テレはち」の内容を基に編集しています。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>