■古(いにしえ)写真館(12) 国体と炬火(きょか)リレー
今年は滋賀県で44年ぶりに国スポ・障スポが開催され、関連イベントで盛り上がりを見せています。滋賀県で開催した大会は、昭和56年の第36回国民体育大会(通称・国体)と、さらにその23年前の昭和33年に開催された第13回大会です。これらの国体については覚えている人も多いことでしょう。今回は、オリンピックの聖火リレーのように、トーチを持った走者が大会開催前に県内を駆け抜ける「炬火リレー」を紹介します。
第13回大会は、滋賀県と富山県が共同開催地となりました。市内での競技開催はありませんでしたが、市内を炬火リレーが駆け抜けました。1枚目の写真はそのときに国道8号を通過するものです。沿道にはたくさんの人が集まり、炬火リレーを応援している姿がわかります。
第36回の夏・秋季大会は、滋賀県「びわこ国体」をテーマに10月13日から18日まで開催されました。本市では運動公園体育館でバレーボール、野球場で軟式野球の大会が開催され、10月10日には炬火リレーが市内を駆け抜け、大会を盛り上げました。2枚目の写真は、浅小井町で当時の辻悦蔵安土町長から井狩貞之近江八幡市長に炬火が受け渡されている様子です。3枚目の写真はそのトーチを持ったリレー隊が小幡町通りを走っている様子です。リレー隊の走者は小・中学生、青年団体、婦人体操クラブなどから構成され、8月6日に大規模なリハーサルを経て本番に挑みました。またこの大会では湖上コースもあり、同日に漁船で炬火を運び、沖島や長命寺に寄港しています。
さて、今年開催される第79回大会は、前回大会から「国民スポーツ大会」に名称変更されています。今大会は「わたSHIGA輝く国スポ」を愛称とし、市内ではバレーボール、ハンドボールなどが開催されます。今大会は県内各市町独自の炬火イベントを実施します。本市では、前回大会時に建設された運動公園体育館を会場とし、「現代技術と既存建物の融合によるデジタル炬火」を市民の皆さんと一緒に作る予定です。現代技術が与える感動とともに前大会の想いを引き継ぎ、国スポ・障スポ開催に向けて一体感を高め、感動を分かちあえるイベントです。大会開催前から国スポ・障スポを楽しみたいですね。
※写真は本紙をご覧ください
1.国道8号を走る炬火リレー(圓願寺蔵)
2.当時の辻町長(右)から井狩市長(左)へ受け渡される炬火
3.小幡町通りを走るリレー隊
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