■賃貸住宅の退去時トラブル
~入居前から備えよう~
【ホームページID番号】29506
◇事例
2年間居住した築20年の賃貸アパートを退去することになった。貸主から、壁や床の補修費用や清掃代など合計8万円を、入居時の敷金10万円から差し引かれた。入居時には壁や床は新品とはいえず、シミや傷が多くみられた。精算額に納得がいかない。
◇アドバイス
賃貸借契約は長期にわたるため、入居時の記録が残っていないことが多く、退去時のトラブルがめだちます。トラブルを防ぐためには契約から退去まで、次のことに注意しましょう。
契約時/賃貸借契約書や重要事項説明書など、契約時の内容を十分確認し、特約などがあれば納得した上で契約しましょう。
入居前/貸主と一緒に部屋を確認し、損傷などがないか現状の写真を撮るなどして証拠を残しておきましょう。
入居中/壁や床・天井、設置された機器などに不具合が生じたら、すぐに貸主に連絡し修繕を求めましょう。
退去時/貸主立ち会いのもと現状を確認し、納得できない請求を受けたら貸主に説明を求めて話し合いましょう。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、日光による畳の色あせや、家具の設置による床のへこみなど、通常の使用によって生じた損耗は借主の責任によるものとはいえず、貸主負担とされています。
■消費者トラブルで困ったらご相談ください!
近江八幡市消費生活センター(人権・市民生活課内)
【電話】36-5566【FAX】36-5882
消費者ホットライン【電話】188(いやや)
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