地域医療を守る新病院の設計・施工を行う事業者が、11月7日に開催した選定委員会による評価に基づき決定しました。
新病院は、野洲市の市民にとって必要不可欠な施設です。一日でも早く新病院を建設することが必要であることは、言うまでもありません。
新病院を整備する総合体育館東側市有地は、野洲市の中央にあり、市内各所からの車での交通利便性に長けたところです。思えばこの場所は、野洲市の地域医療にとって縁のある地域でもありました。なぜかと申しますと、来年度に生誕400年を迎える徳川幕府歌かがくがた学方であり野洲市ゆかりの北村季吟は、江戸時代から昭和初期にかけて最も広く読まれた『源氏物語』の注釈書を著した歌人としてだけでなく、医師としても活躍していました。その祖父にあたる北村宗龍は、近江の医聖とも評されている人物です。宗龍は、現在の野洲市北の生まれで、永原天神(菅原神社)にて連歌師としても活躍しました。新病院が建設される場所は、くしくも医師・宗龍の思いが息づいている地域でもあったのです。
老朽化した現在の野洲病院を移転建替えする方針が決定してから、十有余年の年月が過ぎてしまいましたが、新病院の開院予定の令和8年度末まであと一息です。
市民の皆さまが、地域において安心・安全に暮らしていけるよう、誰もが頼れる新病院をつくることに努めてまいります。今後とも一層のご支援・ご協力をお願いします。
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