普段何気なく使用している水道水が、どのように市民の皆さんのもとに届いているのか、改めてご紹介します。
■野洲市の水道事業
本市の水道水は、市の水源地で汲み上げた地下水と、滋賀県企業庁から受水した水で成り立っています。
市の水源地は、南桜水源地、三上水源地、比江水源地、井口水源地(現状は取水を停止)の4つがあります。
■南桜水源地
南桜水源地を例に、水道水が皆さんのもとに届くまでの工程を紹介します。
(1)3カ所の井戸から地下水を汲み上げる。
(2)汲み上げた地下水に空気を当て、水に存在する遊離炭酸を除去し、中性に近づける。(この処理により、水道管が腐食するのを防ぐ。)
(3)塩素剤等を注入し、水をきれいに消毒する。
(4)消毒した水を目の細かいフィルターに通し、にごりや細菌類などを取り除く。南桜水源地では、(3)の工程で除去しきれない細菌類が検出される可能性があるため、「膜(まく)ろ過(か)」装置を設置。
(5)水源地内のポンプを通じて直接近隣地区へ配水、または三上配水池を経由して三上学区と野洲学区の一部の地域へ配水。
■安全な水を安定的にお届けするために、水源地や水道管を改修・整備しています
~令和5年度の主な事業~
○送配水管などの整備・耐震化(1億4,600万円)
・栄地区配水管布設替工事(第1工区)、久野部地区他配水管布設替工事 ほか
○水源地等の施設の整備(2億4,650万円)
・比江水源地更新工事(電気・機械設備)、南桜水源地浄水池内面更正工事
■漏水修繕
水道管の更新は計画的に実施していますが、劣化等により突発的に漏水が起こることがあります。この場合には、野洲市管工事業協同組合の皆さんが、当番制で漏水修理に対応されています。
■お役立ち情報
「上下水道使用量のお知らせ」の見方
水道メーターの検針は、基本的に市内を奇数月に検針する地区と、偶数月に検針する地区の2つに分け、2カ月に1回検針を行っています。
(1)お客様番号…お問合せや口座振替手続時に使用する番号を表示しています。
(2)使用期間…前回検針日から今回までの期間を表示しています。
(3)使用水量…前回指針と今回指針の差を表示しています。
(4)使用料金…水道料金と下水道使用料の合計金額を表示しています。
○こんな時には…
使用水量が急に多くなったら、ご家庭内の蛇口を全部閉めて水道メーターをご確認ください。パイロットマークが少しでも回っている場合、どこかで漏水している可能性があります。修理を依頼される場合は、市の指定給水装置工事事業者へご連絡ください。
なお、修理費用は自己負担ですが、要件を満たした場合、使用料の減免制度が適用されます(申請要)。詳細は、上下水道課へご相談ください。
野洲市指定給水装置工事事業者の一覧は、市ホームページをご覧ください。
■これからの季節、ご注意ください!
水道管は、寒さが厳しくなると凍結しやすくなります。凍結した場合、水が出なくなるだけではなく、水道管が破裂して漏水しやすくなります。
○凍結を防止するためには?
屋外にある水道管と蛇口に毛布などの保温材を巻きつけます。保温材が濡れないよう、上からビニールテープを巻いてください。
○凍結して水が出ないときは?
水道管と蛇口に布やタオルなどを当てて、ゆっくりとぬるま湯をかけて徐々に溶かしてください。このとき、熱湯はかけないでください。破裂、ひび割れの原因になります。
問い合わせ:上下水道課
【電話】589-6433【FAX】589-5041
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