10月13日執行の野洲市長選挙で当選を果たした櫻本直樹さんが10月31日市役所に初登庁し、新たな市政がスタートしました。
櫻本市長の任期は、令和6年10月31日~令和10年10月30日の4年間です。
■就任のごあいさつ
このたびの市長選挙におきまして、多くの市民の皆さまから力強いご支援をいただき、野洲市長に就任させていただきました。寄せられた多くの期待に応えるため、常に市民の皆さまの声に耳を傾け、真摯に、そして全力で野洲市のために働く決意です。
私は、令和3~5年度にかけて、滋賀県庁から野洲市役所に3年間出向しました。その時に、今後この野洲市においても人口減少により市が使えるお金が減っていくことが見込まれることに危機感を持ちました。私の大好きな野洲をこれからも持続可能、つまり市民がこのまちで安心して変わらず幸せに暮らし続けられるまち、加えて、さらなる飛躍を遂げるまちにしたい。そのためには、行財政運営を健全で足腰の強いものとすることに加え、若い世代が求める、次の世代に向けたまちづくりの取り組みをもっと進めていく必要があると強く思いました。それが市長をめざした理由です。そうした思いをもとに、私はまちづくりに三つの方針と一つの大切な指針を持って、これから市政を運営していきたいと考えています。
一つ目は、「若い世代から選ばれるまちにする」ことです。若い世代に選ばれるまちは活気が溢れ、それ自体がまちの魅力に繋がります。具体的には、野洲市内が子育てしやすいまちであること、どのようなお子さんであっても安心して教育が受けられる環境が整備されていること、そして、駅前整備をはじめ若者や子育て世代の居場所づくりを進め、市民のこころのよりどころをつくることで、住み続けたい、また戻ってきたくなるまちをつくっていきます。このことを、まず何よりも真っ先に取り組んでいきたいと思います。
二つ目は、「高齢者にも安心安全で楽しいまちにする」ことです。いくつになっても人生を楽しめる長寿のまちをめざしたい。そのためには単に長生きできるだけでなく、健康で日々の生活において安心安全を実感し、楽しんでいただくことが重要です。その秘けつは、運動と社会参加だと考えており、まちぐるみで健康寿命の延伸を図ります。元気な高齢者が増えれば、経済活動の活発化や社会の担い手の確保にも繋がっていく可能性があり、まさに三方よしの取り組みだと考えています。
三つ目は、「市民・民間の力を最大限に活かすまちにする」ことです。本来、まちづくりにはいつも市民が真ん中にいないといけません。一方で、市民はまちづくりを人任せではなく自分ごととして積極的に参加することも大切です。また、野洲市は企業の力をもっと活かす必要があると思います。特に令和10年度開校予定の滋賀県立高等専門学校を核とした産官学の連携により、企業のさらなる投資・進出を促す環境づくりが重要です。
最後に、これらまちづくりの三つのビジョンすべてに関わる重要なこと、それは「健全な行財政運営で持続可能なまちにする」ということです。野洲市は、人口減少と公共インフラの本格的な更新を迎えますが、市にこうした将来に備えた貯金が少ないことを危惧しています。今なすべきことをしっかりと行いつつ、将来への備えを行う市政運営。いわば、まちづくりと財政の健全化を同時に図っていかなければなりません。そのためには、“あれもこれも”から“あれかこれか”の選択と集中が必要です。これには、市役所だけでなく、議会や市民の皆さまのご理解とご協力がどうしても必要です。このまちをつくるのは、一人一人の市民。そう、“あなた”なのです。私は、あなたと一緒に野洲の未来をつくりたい。ぜひ、新しい未来を共に創ってまいりましょう。
野洲市長
櫻本 直樹
○プロフィール
氏名…櫻本 直樹
生年月日…昭和51年6月17日
居住地…野洲市野洲
経歴…平成12年1月に滋賀県に奉職。市町振興課・財政課・病院事業庁・総務省自治大学校派遣・森林政策課係長等を歴任。令和3年4月から令和6年3月まで野洲市に出向し、野洲市政策調整部次長兼行財政改革推進室長を務め、令和6年6月滋賀県を退職。
趣味…スポーツ(Jリーグ)観戦
座右の銘…義を見てせざるは勇無きなり
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