市立野洲病院 病院長(兼事業管理者)
前川 聡
今年は、『野洲市民病院』の本体工事がいよいよ始まります。すでに用地の整備や総合体育館の大階段の付け替えなどを終えており、2月に起工式を行ったあと、3月から本体工事に着手します。そして、令和9年3月に新しい病院が開院する予定です。新病院では、入院病棟や外来部門、健診センターなども広くなり、構成もシンプルでわかりやすくなります。
もちろん、医療の中身については、手術や検査、リハビリなどの機能を今より格段に向上させます。滋賀医科大学と強い結びつきを保つことで優れた医師を確保し、看護師やリハビリなどのスタッフとともに、患者に『寄り添う』チーム医療を実践します。特に、高齢化に伴ってニーズがさらに高まる「整形外科疾患」の手術や治療に重点を置くとともに、その後の在宅復帰を円滑に進める「回復期リハビリテーション」に今以上の力を注ぐことを考えています。
また、独居の寝たきりなど、在宅での療養が困難な高齢者がさらに増加することから、一定の期間、安心して療養できる病棟の設置も計画しています。
このようにして経営面の安定性を確保しながら、整形外科、リハビリ医療に特徴をもち、コモンディジーズ(※)に対応可能な病院、さらに、高度医療機関から在宅へつなげる要の地域病院として機能することで、『野洲市民病院』は市民の健康づくりと安心のまちづくりに貢献してまいります。
市民の皆様には、引き続き深いご理解と大きなご支援を賜りますようお願いいたします。
(※)せきや発熱、腹痛など、日常的に遭遇する頻度の高い疾患
問い合わせ:市立野洲病院 新病院整備課
【電話】587-6141【FAX】587-5004
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