■今から考えておきたい「デジタル終活(※1)」
見えない契約で遺された家族が困らないために
○事例
夫の死後、携帯電話を解約した。夫のクレジットカードの利用明細書に1,000円の不明な請求を見つけたため、カード会社に問い合わせると「スマホのセキュリティのサブスク(サブスクリプション)契約(※2)ではないか」と言われた。請求元である事業者を調べ、解約を申し出たところ「解約するにはIDとパスワードが必要」と言われたが、わからないため解約できず、今月も利用料金が引き落としされていた。どうすればよいか。
○アドバイス
サブスク契約は本人が亡くなったとしても、解約手続きを行わない限り、請求が続きます。
事業者は契約者が死亡した事実を知る手段がないので相続人となる遺族等が解約手続きを行う必要があり、遺族が故人のスマホ等のロックを解除するパスワードを確認できるようにしておく必要があります。
一方で、パスワード等は第三者に知られないよう、適切に管理する事が求められています。緊急時の対策を家族間で共有し、エンディングノートの活用を検討しましょう。
また、ソフトウェア提供事業者が提供するアプリを活用することで効率的に確認することもできます。
※1 デジタル遺品に対する死後の取り扱いについて考える活動
※2 定められた料金を定期的に支払うことで一定期間、商品やサービスを利用できる仕組み
トラブルに巻き込まれたり、困ったことが起きたら消費生活センターにご相談ください。
問い合わせ:消費生活センター
【電話】587-6063【FAX】586-2177
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