■セルフネグレクトとは?
セルフネグレクトとは、何らかの理由で自己管理ができず、基本的な生活を維持するための意欲や能力を失ってしまうことです。自分の身体や身の回りのことに関心がなくなり、生活環境や栄養状態も悪化してしまいます。本人は自らを客観視することが難しく「困ってない」「支援してほしくない」と言い、生命を脅かすリスクが高くてもSOSを発しないことが多く見られます。
▽おもな原因
・身体機能の低下
・判断力の低下(認知症、もの忘れ、うつをはじめとする精神疾患など)
・親しい人との死別の経験
・家族、親族、地域、近隣などからの孤立・関係悪化
・経済的困窮
▽おもな事例
・ゴミが散乱した部屋で生活をしている
・多数の動物の放し飼いよる極端な家屋の不衛生
・とても汚れた洋服を着ている
・失禁をしてもそのままの状態で過ごしている
・治療が必要な病気があるにも関わらず、医療機関への受診を拒否する
・何ヶ月もお風呂に入っていない
・介護サービスが必要であるにも関わらず、介護サービスを拒否する
■対応・対策
(1)本人の想いや話を聞く
本人の話をしっかり聞き、信頼関係を築けるよう心がけましょう。話を聞くときは相手の言葉を否定せず、穏やかに話しやすい雰囲気を作ることを意識しましょう。
(2)周りが気付きやすい環境をつくる
孤独な生活がセルフネグレクトを引き起こします。予防のためにはひとりにならないことが大事ですので、社会とのかかわりをつくることを意識しましょう。
セルフネグレクトの相談窓口に「地域包括支援センター」があります。地域包括支援センターは、主に高齢者の生活を支援するために、健康面や生活全般の相談を受け付けています。誰でも無料で相談できますので、困ったときは、お気軽にご相談ください。
問合せ:地域包括支援センター
【電話】45-7231
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