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自治体の皆さまへ

上天草総合病院だより

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熊本県上天草市

■がんサロン
日時:3月中旬 時間は後日お知らせいたします。
場所:上天草総合病院6階講堂

問合せ:【電話】0969-62-1122
※時間、場所は変更になる場合がありますので、参加希望の人はご連絡ください。

■診療案内

・診療受付時間は、午前8時30分から午前11時30分までです。
・火曜日と金曜日の整形外来は午前10時50分から診療開始です。
・歯科口腔外科は月~金の午後も診療を行います
・脳神経外科外来は月2回(第2,4水曜日)の午後2時より診療を行います。(予約制です)
・泌尿器科は毎週火曜日と金曜日に診療を行います。
・診療案内は都合により変更となる場合があります。ご了承ください。
・婦人科外来の診療時間は午前9時~午後1時30分までです。(受付時間は午前8時30分~午後1時まで)

■「龍の年、龍ヶ岳で殖(ふ)えよ、栄えよ、港のうさぎ」
病院事業管理者 岸川秀樹

新年あけましておめでとうございます。2024年も上天草市で皆様と共に仕事ができることを、とてもうれしく思っています。
昨年、新型コロナ感染症は、罹患すれば死に至る可能性も覚悟しなければならない病気から、インフルエンザ並みの危険性の病気(5類感染症)に変わりました。今後も、再流行やウイルスの毒性変化に備える状態は続き、侮ることはできませんが、当面、大きな山は越えたように感じています。新型コロナ感染症との闘いの中では、皆様も、医学・医療の進歩・変化を体感されたことと思います。昭和50年代、体温計は水銀体温計で、水銀柱を戻すため体温計を振る仕草が必要でしたが、電子体温計になり、コロナ禍では非接触型体温計も身近になりました。病院の医療機器も常に最新の診断治療機器が必要です。コロナ感染症の対応に際し、病院は新型コロナ感染症関連の財政支援を頂くことができましたので、直近3年間の財政収支は大きく改善し、病院設備の更新も可能になったという正の側面があったことも報告いたします。
医療をはじめとする社会変化に対応するためには不断の投資が必要ですが、地域の有形・無形の文化維持には植物を育てる時のような心配りが重要と思います。私は昨年秋に龍ヶ岳町ですばらしい無形文化に出会いました。町内放送で「9月29日から10月1日は沿岸部で高潮の恐れがあります」とのアナウンスを聞いた夜でした。満月は南の空に高く、少し小さめ、空一面の薄い雲を通して月の形が見えましたが、月のウサギの形がみえるほど鮮明ではなく、小屋河内港の岸壁で海水を触ると、地面から10cm下ほどにまで上がっていました。毎晩のように宿舎に聞こえてくる太鼓の音がどこからくるかを知りたくて港を過ぎると、高戸神社の前で、年長の子どもと、5名ほどの大人が街灯の下で太鼓を打っていました。10数名の子どもたちが、4,5名のグループになり、一人が太鼓を打ち続けるのではなく、1回太鼓を打つと、次の子どもが打つ、次の順番がくるまで、バチを持ち空に大きく手を伸ばすようなポーズ、かがみこむポーズ、など一定の数ポーズをとった後、また太鼓をうつ番になり、一定のリズムで太鼓がなるようでした。月のウサギを連想させるポーズで、居合わせた知人にバチを持った両手がそれぞれ空を指すのは、月や星を指しているんですかと問うと、動きを大きく見せるためですよ、あの動きを1時間半ほど続けます。練習は夜ですが、本番は暑い昼で、さらにきついと思いますよ、との回答でした。宿舎に帰り、家内に港でウサギ達の太鼓の稽古を見てきたと電話すると、良かった、と言い、海に落ちずに帰ってきたことを安堵してくれているようでした。上天草市の無形文化に接し、心落ち着く日になりました。
病院機能の維持など、生活のためのインフラ整備は無論重要ですが、生活を彩る文化事業も同様に重要と思います。本年は龍の年ですが、昨年活躍した港のウサギ達を紹介するなどで、熊本県の中でも文化的特色のある伝統地域であることを、全国に知って頂くことも必要ではないかと感じました。
本年も上天草総合病院が上天草市で高い評価を頂き、熊本県で有数の病院としてその存在感が高まるよう、病院のスタッフの皆様、また地域の皆様と共に頑張ります。病院事業管理者の任期も残りわずかになりましたが、本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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