■歴史を積み重ねてきた五橋祭と歴史の歩みを始めたイコット
9月23日と24日の2日間、松島町合津港一帯で「第57回天草五橋祭」が開催されました。今回は5年ぶりの通常開催ということで、以前のような盛り上がりを取り戻せるよう、企画実行委員会を中心に様々な催しが行われました。
中でも目玉の一つである「五橋道中踊り」では、コロナ禍前から参加いただいている多くの団体に再びお集まりいただき、お揃いの衣装や息の合った踊りを披露していただきました。おかげさまで、観客の皆さまから拍手や笑い声が生まれ、祭りのムードも一段と熱を増した感じがしました。
天草が九州本土と陸続きであり続けるために欠かすことができない天草五橋。この開通を記念して始まった五橋祭を、今後も時代とともに変化を加えながら、歴史を途絶えさせることなく続いていくことを願っています。
さて、歴史といえば、10月1日に「本と歴史の交流館〝イコット〞」がオープンしました。オープニングイベントでは、関係者の皆さまの御協力のもと、読み聞かせ教室やフラワーアレンジ体験のほか、軽食や農産物の販売などが行われ、多くの方々に来館していただき、非常に賑やかなものとなりました。
イコット内の歴史資料館では、中世の元寇において活躍した大矢野氏が描かれている蒙古襲来絵詞(複製)や、近世の島原天草一揆の様子が描かれている絵図などを展示しているほか、市内の名勝や自然、歴史などを、現代の映像技術を使って立体的に分かりやすく紹介しています。
もちろんイコットには、本を読んだり、勉強したりできる図書館や、子どもたちが楽しめる遊具、ゆったりと過ごせる屋根付きの休憩スペースなどもありますので、ぜひご家族やご友人をお誘い合わせのうえ、お気軽にご来館ください。
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