■メダイ
キリシタンが信仰に用いた信心具のひとつにメダイ(メダル)があります。本資料は禁教政策が本格化する以前に西洋からもたらされたメダイで、中央にイエスと思しき人物を配置し、彩色を施してあります。キリシタンは信仰の証として信心具を強く所望しましたが、西洋から舶来した信心具は数が少なく非常に貴重でした。宣教師は村の代表者にこれを託し、集団内で共有されていました。その後、各地で国産化されるようになると、キリシタンの手に行き渡っていき、信仰のよりどころとされました。
熊本大学大学院2年 牧野寿美礼
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