■ロザリオ(ガルニエ神父遺品)
このロザリオはガルニエ神父が使用したもので、神父の遺品のひとつです。ガルニエ神父は日本の開国後、1865(慶応元)年にパリ外国宣教会の宣教師として来日して長崎や上五島の各地で司祭を務め、1893(明治26)年に大江教会へ着任しました。私財を投じて現大江教会を献堂したほか、遠く離れた﨑津教会の司祭も兼任するなどして宣教活動に尽力しました。また、孤児の保護や病人を見舞ったエピソードも残されています。遺品が大切に伝えられたことからも、住民にとても慕われていた人柄が窺えます。
熊本大学大学院准教授 安高啓明
<この記事についてアンケートにご協力ください。>