■上天草市で活躍する地域おこし協力隊のコーナー。日々の活動や暮らしを紹介します。
▽岩﨑綾乃(いわさきあやの)さん
こんにちは。地域おこし協力隊のアウトドア担当の岩﨑です。
皆さんは上天草市にあるオルレコースを歩かれたことはありますか?本市には、維和島コースと天草・松島コースの2つがありますが、これらは熊本県内唯一、九州オルレに認定されたコースになっています。私は定期的に市役所の方とコースの点検をしていますが、海岸沿いを歩いたり、自然がいっぱいで上天草らしさが全開です。歩いているとカニに遭遇するのも今では当たり前になりましたが、初めて歩いた時には驚きました。
私は、地元の横浜から上天草に来て、もうすぐ3年が経過しますが、地域おこし協力隊を卒業しても地元に戻る予定は今のところありません。もちろん地元も家族も大好きですが、人やもの、情報の多さがストレスだったのも事実です。天草で生活していると、自分の人生にとって必要なものがすべて揃っている贅沢な環境だと日々感じています。ふとした時に一人でもドライブに出掛け、美味しいものを食べて、親しくしてくれる人達と気軽に会える生活はなかなか送れるものではありません。私は趣味でよく旅に出かけますが、色んな場所に行くと、なぜか自分の地元がもっと好きになっています。家に帰ってきてほっとする感覚が生まれるのは、横浜も上天草も同じです。「気持ちのリセット」みたいなものなのでしょうか。ずっと同じ場所に留まっていると、この感覚はうまれにくいのかな、とも思います。もちろん地元を離れず生活することはとても素晴らしいことですが、旅行でも移住でも他の場所を体験して、その経験を持って帰ってきてくれることも同じぐらい素晴らしいことだと思います。もうすぐ上天草高校で「観光ビジネス」の授業を担当させていただくので、こんな話を高校生に出来たらいいなと思っています。地域おこし協力隊として残された時間は少なくなりましたが、皆さんよろしくお願いします。
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