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【湯島発】すすめ!地域おこし協力隊 Vol:79

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熊本県上天草市

■上天草市で活躍する地域おこし協力隊のコーナー。日々の活動や暮らしを紹介します。

▽キャットケアスペシャリスト/湯島猫部部長 林愛子(はやしあいこ)さん
皆さんにとって「猫」とはどのような存在でしょうか。愛らしい表情や仕草で癒してくれる「家族」であったり、ふらりとやってきては庭や畑に〝お土産〞を残していく「招かれざる客」であったり、色んな「猫」がいると思います。
人と猫は1万年前から生活を共にしてきました。猫は犬と同様、「家畜」に分類されます。
共存の形は地域や時代によって様々です。湯島でも昔から猫は身近な存在でした。漁具をネズミの被害から守り、余った魚をもらい、付かず離れず共生してきました。しかし時代と共にそのバランスは崩れています。家畜としての役割を終えた猫たちは、観光の目玉となり、観光客からおやつをもらったりキャットフードを主食とすることにより栄養状態が良くなり繁殖力も高くなります。猫の数が増えすぎると当然問題も増えてきます。現代における人と猫との新たな関係では、人間の管理力がより問われるものとなっています。
湯島へ猫担当として移住し5年目となりました。途中、伝染病蔓延という試練もありましたが、再発防止策としてのワクチン接種は8割以上を維持し、適正管理の為の避妊去勢手術件数は170件を超え、今や「最も管理の行き届いた猫島」として評価されるようになりました。TVや新聞・雑誌の取材も多く、SNSで情報発信することでより多くの方に湯島を知っていただけるようになりました。猫好きの観光客が休憩できる「ねころびカフェ」ではチャリティグッズも販売し猫たちの医療費に充てられます。
人と猫の共生が協力隊としてのミッションですが、これは簡単に答えが出るものではなく、常に正解があるものでもなく、その時に最善と思われる道を模索し続けなければなりません。協力隊としての任期は今年で終了しますが、猫がいる限り活動に終わりはないと思っています。

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