■限られた財源を重点的かつ効果的に活用
令和6年度一般会計予算:195億7,134万円
令和6年度の一般会計予算の歳入歳出予算総額は、195億7,134万円となり、前年度と比べて7.6%、16億394万円の減となりました。
歳入面では、確実な歳入確保に努めるとともに、歳出面では、各種事務事業を検証し、本市における喫緊の課題解決のために優先的に取り組むべき事業を取捨選択し、予算を編成しました。
「第3次総合計画前期基本計画」における重点施策、「上天草市国土強靭化地域計画」から抽出した事業を主要事業と位置づけ、優先的に予算を配分しました。
■予算編成のポイント
▽2つの計画の中から主要事業を抽出
令和6年度は、次の2つの計画の中から、各部局などが主要事業を抽出し、さらにその事業の内容を精査した結果、特別会計等を含む主要事業は37億6,200万円(54事業)となりました。
2つの計画等:
1 第3次総合計画前期基本計画〔42事業…28億4,702万円〕
2 上天草市国土強靭化地域計画〔12事業…9億1,498万円〕
各部局の主要事業費:
総務部…5億6,440万円(防災管理事務事業ほか1事業)
企画政策部…1億9,931万円(公共交通等対策事業ほか3事業)
経済振興部…6億6,289万円(商工振興対策事業ほか7事業)
建設部…3億4,976万円(橋梁維持工事事業ほか5事業)
市民生活部…2億680万円(ごみ処理事務事業ほか2事業)
健康福祉部…2億1,860万円(災害救助事務事業ほか10事業)
教育部…8億1,516万円(学力向上対策事業ほか5事業)
特別会計…662万円(健康ポイント事業(国保)ほか1事業)
公営企業会計…7億3,846万円(水道施設等耐震化事業ほか11事業)
■歳入(収入)
▽令和6年度歳入(収入)の特徴
・自主財源については、繰入金の減額などにより、対前年度比1億1,495万円減の52億2,526万円となりました。
・依存財源については、市債の減額などにより、対前年度比14億8,899万円減の143億4,608万円となりました。
・自主財源比率は26.6%、依存財源比率は73.4%となり、自主財源比率は対前年度比1.4ポイントの増加となりました。
▽用語の解説〔歳入〕
自主財源:市が自主的に収入できる財源(市税、分担金および負担金、使用料および手数料、財産収入、寄附金、繰入金、繰越金、諸収入)
依存財源:国や県から交付されたり、割り当てられたりする財源(地方譲与税、各種交付金、地方交付税、国庫支出金、県支出金、市債)
市税:市民の皆さまが納める税金
繰入金:基金の取り崩し
寄附金:ふるさと応援寄附金など
地方交付税:国から一定のルールに基づいて配分される交付金
国庫(県)支出金:国(県)から市の事業に対して交付される補助金など
地方譲与税・各種交付金:ルールに基づいて国や県から地方に配分される交付金
市債:事業を行う際の財源とするために起こす借金
■歳出(支出)
▽令和6年度歳出(支出)の特徴
・〔総務費〕総務一般職員人件費事務事業の事業費の増などにより、対前年度比2億5,009万円増の22億8,414万円となりました。
・〔消防費〕防災管理事務事業の事業費の増などにより、対前年度比2億1,330万円増の12億1,655万円となりました。
・〔教育費〕中学校校舎営繕事業の事業費の減などにより、対前年度比14億7,123万円減の19億4,499万円となりました。
・〔土木費〕橋梁維持工事事業の事業費の減などにより、対前年度比4億2,930万円減の12億6,374万円となりました。
▽用語の解説〔歳出〕
総務費:庁舎や財産の維持管理、税金の徴収、戸籍管理、選挙などの経費
民生費:障がい者や高齢者の福祉サービス、子育て支援、保育園、生活保護などの経費
衛生費:健康増進、疾病予防、環境対策、ごみ処理などの経費
公債費:市債の元利償還金および一時借入金利子を支払うための経費
▽市民一人あたりの歳出予算額 約80.6万円
令和6年度の歳出(支出)予算額(195億7,134万円)を市民一人あたりに置きなおすと
議会費 0.6万円
総務費 9.4万円
民生費 24.3万円
衛生費 7.4万円
農林水産業費 3.5万円
商工費 3.7万円
土木費 5.2万円
消防費 5.0万円
教育費 8.0万円
公債費 9.8万円
その他 3.7万円
合計 80.6万円
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