■道場を復活させ、古武道の継承に意気込む 人吉球磨兵法タイ捨流保存会
・ひとよしくまひょうほうたいしゃりゅうほぞんかい
人吉球磨に兵法タイ捨流の道場を復活させ、継承していこうと令和3年11月に発足。会員は9人。
会長は織田淳一さん。
江戸時代の剣豪・丸目蔵人佐(まるめくらんどのすけ)が編み出した剣術で、令和3年に興流450年を迎えた古武道・兵法タイ捨流。本部道場の龍泉館(八代市)には、国内外に210人を超す門下生が在籍する。しかし、発祥地の人吉球磨には12年ほど道場がなかったことから、「道場を復活させてタイ捨流を地元で盛り上げていこう」と興流450年を機に発足したのが人吉球磨兵法タイ捨流保存会だ。15代宗家の上原エリ子さん(八代市)、龍泉館の山本隆博館長、グラフィックデザイナーの織田淳一さん(瓦屋町)、青井阿蘇神社の巫女(みこ)・橋詰由香さん(鬼木町)の4人で立ち上げた。
活動内容は、月に2回の稽古と、神社の例大祭での演武や古武道大会への参加など。橋詰さんは「人吉球磨といえばタイ捨流! と言われるくらい、地域に根付いた存在になりたい」と意気込む。
保存会発足のもう一つの目的は、次世代への継承。保存会には大人だけでなく、市内の学校に通う小学6年生~高校2年生の6人も所属する。熱心に取り組む子どもたちの様子を見て織田さんは「地元で継承していくことに意味がある」と話す。100年先もその先も伝統が続くよう願ってやまない。
11月末からは、文化庁の補助金を受け「こども古武道教室」を開催予定。興味がある人は兵法タイ捨流のホームページを。
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