地域防災官の命を守る話 No.23

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市地域防災官による災害への防災意識や命を守る方法のお話を紹介します

■災害時に影響を及ぼす正常性バイアス
市地域防災官　深江　政友

11月に入り、冬に備えての身支度を整える季節を迎えました。今回は、災害時に影響を及ぼすといわれる正常性バイアスについてお話しします。
正常性バイアスとは、自分にとって都合の悪い情報を無視する事や過小評価することです。大地震が起きたり洪水が起きたりしても「自分は大丈夫」と、自分に都合がいい考えをすることです。
多くの犠牲者が出た東日本大震災では、地震直後すぐに避難せず、津波を自分の目で確認してからようやく避難行動に移った地域もあったということで、明らかに避難行動が遅れています。これは、自分の地域では津波は来ないだろう、逃げなくてもいいだろうという正常性バイアスが働いたのが原因で令和2年7月豪雨の時にも、少なくともこの正常性バイアスが働いた住民がいたと思われます。
正常性バイアスを防ぐことはなかなかできないですが、防災教育や防災訓練を通し、想定外を想定内にすることで、正常性バイアスに陥ることを防ぐことができます。万が一の事態が発生したときに、危機感を持った行動が取れるよう、今後も積極的に防災訓練などに参加してください。

問合せ：市防災課防災係
【電話】22-2111(内線3241)