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お人よしー人吉で輝いてる人ー

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熊本県人吉市

■約40年にわたり地域の福祉活動に奔走する 中野 富美子さん(下青井町)
・なかの ふみこ
昭和24年6月生まれ。人吉市出身。人吉市民生委員・児童委員(西校区)としての活動を軸に、西校区社協が行う子育て支援事業「ニコニシ食堂」の代表や人吉球磨こどもの居場所づくり連絡協議会会長などを務める。

本当に困っている人は自分から声を上げられない。だからこそ常に地域に目を向けアンテナを張って、困っている人の力になりたい」。地域住民の身近な相談相手となり、支援を必要とする住民と行政や専門機関をつなぐパイプ役を務める民生委員・児童委員。その活動をはじめ、子ども食堂の運営や支え合いのきっかけになる場づくりなど、地域の福祉活動に日々奔走する。民生委員・児童委員は12月で就任29年目に突入。本市現職委員のうち最長で、社会福祉の増進に貢献したとして令和5年度秋の褒章(ほうしょう)で「藍綬(らんじゅ)褒章」を受章した。
地域との関わりを持ち始めたのは30代になってから。専業主婦で4人の子育て中だった中野さんは、35歳で町内会の婦人会会長に就任。「何も分からないまま引き受けたが、地域の人が支えてくれて子育てにも協力してくれて助かった」。身近な地域での支え合いを肌で感じた。
46歳で民生委員・児童委員に就いてからは、持ち前の行動力で常に全力投球。約40年間、さまざまな福祉活動に取り組んできたが、嫌だと思ったことは一度もない。それは地域の人や家族、一緒に活動してくれるスタッフの理解と協力、喜んでくれる人の笑顔があるから。「感謝の気持ちを忘れずに、これからも体が動く限り活動を続けていきたい」。背筋をそっと伸ばし、ほほ笑んだ。

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