お人よしー人吉で輝いてる人ー

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■カヌースプリントのジュニア世界選手権大会に出場した
・大瀬　空(おおせ　そら)さん(願成寺町)
人吉市出身、3人兄弟の末っ子。カヌーを本格的に始めたのは中学生の終わりごろ。オリンピック選手の輩出を目的に熊本県教育委員会が実施する「くまもとワールドアスリート事業」の育成指定選手の一人。

世界という舞台で実力の差を肌で感じ、厳しいレースだったが自分が持っている力の全てを出し切ることができた――。すがすがしい表情で話すのは、人吉高カヌー部に所属する3年の大瀬空さん。今年3月に香川県で開催されたカヌースプリント海外派遣選手選考会のジュニア男子500メートルと千メートルで優勝し、7月初めにイタリアで開催された「カヌースプリントジュニアandU23世界選手権大会」に日本代表として出場した。良い結果は残せなかったが「貴重な経験ができた。今後につなげていきたい」と経験を糧にし、8月に開催されるインターハイと10月に開催される国体での優勝を狙う。
カヌーで5度の国体優勝経験を持つ父・修平さんと、同高カヌー部で活躍した3歳年上の兄に憧れて競技を始めた。始めたときから一貫して変わらない父の教えは、練習だけ頑張るのではなく、家庭や学校で規律ある生活を心掛けること。その教えを守り、心身ともに日々成長できていることに感謝する。
修平さんはカヌーに取り組む空さんの姿勢を「常に真剣で全力」と評し、世界に挑戦し続け、ゆくゆくは地元に戻ってきてカヌー発展のために貢献できる立場になってほしいと期待を寄せる。
高校卒業後は大学に進学し、オリンピックを目指す。父への恩返しはこれからだ。