市地域防災官による災害への防災意識や命を守る方法のお話を紹介します。
■災害時の安否確認情報について
市地域防災官 深江 政友
新年おめでとうございます。新しい年がスタートしましたが、スタートもゴールもない、言わばエンドレス的に繰り返されるハザード(自然現象)によって引き起こされる自然災害と向き合っていかなければならないことは、私たち人類のさがと言えるでしょう。そのようなことから、今年も「逃げ遅れゼロ」「犠牲者ゼロ」を目指し、皆さんと一緒に災害対応に取り組んでいきたいと思います。
今回は、災害発生後の安否確認情報についてお話ししたいと思います。災害発生直後は、何が起きたのか、どの程度の災害なのかといった被害状況の把握が最大の関心事になりますが、災害の状況がある程度分かると、次に心配になるのが、肉親や知人の「安否に関する情報」です。
大きな災害では、電話回線が切断したりインターネット回線や電話回線にアクセスが集中したりするなど、携帯電話も含め通信がつながりにくい状況になります。これを踏まえ、阪神淡路大震災後には、日本電信電話株式会社(NTT)で「災害用伝言ダイアル(171)」が開設され、携帯電話各社はインターネットを活用して伝言を文字で登録できる「災害用伝言版」のサービスを始めました。
災害時の安否確認は、混乱下の不安な状況を取り除く一つの手段となりますので、いざというときのために日頃から安否確認サービスの使用方法を確認しておきましょう。
問合せ:市防災課防災係
【電話】22-2111(内線3241)
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