【令和5年度普通会計の決算報告】人吉市の財政事情をお知らせします

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人吉市の令和5年度の決算がまとまりました。市にどのくらいのお金が入ってきて、どのように使ったのか、普通会計(一般会計に人吉球磨地域交通体系整備特別会計と公共用地先行取得事業特別会計を加えたもの)の財政状況を報告します。令和5年度決算は市議会の決算特別委員会で審議されます。

■歳入

◇用語説明(1)
自主財源…市町村が自ら確保できる財源。歳入全体に占める割合が高いほど財政の安定性が増す
依存財源…国や県の意思決定に基づいて配分される財源
市税…市民税・固定資産税・軽自動車税など、市民や事業所から納められる税金国庫支出金…特定の事業を行うため国から交付されるお金
地方交付税…どの自治体でも一定の行政サービスを提供できるように、国が自治体の財政状況に応じて配分するお金
市債…公共事業などの財源として借り入れるお金
県支出金…特定の事業を行うため県から交付されるお金

■歳出

◇用語説明(2)
民生費…子どもや高齢者などの福祉サービスに使うお金
土木費…道路や橋、河川、公営住宅などの整備や維持管理に使うお金
総務費…庁舎の維持管理、税の徴収、地域振興、選挙など、市の全般的な運営管理に使うお金
公債費…市の借金(市債)を返済するお金
教育費…小・中学校の管理運営や生涯学習の推進などに使うお金
災害復旧費…令和2年7月豪雨などの災害復旧に使うお金
衛生費…健康診断やごみ処理などに使うお金
商工費…商工業や観光の振興、企業誘致などに使うお金
消防費…消防組合への負担金や消防団の運営など、防災活動に使うお金
農林水産業費…農業・林業の振興のために使うお金

■令和5年度決算状況
令和5年度普通会計歳入額は265億6,458万4千円で、前年に比べ36億4,703万9千円増えました。歳出額は251億9,534万円で、前年度より34億1,512万4千円増えました。
歳入歳出差引額は13億6,924万4千円のプラスで、前年に比べ2億3,191万5千円増えました。

◇歳入(入ってきたお金)
歳入では、市税、国庫支出金、繰越金、市債などが増え、地方交付税、県支出金、繰入金などが減りました。
市税は、個人市民税や固定資産税(家屋)などが増え、前年に比べ約9,298万4千円の増収でした。
県支出金は、農地など災害復旧事業費補助金の減少や、災害廃棄物処理基金補助金の終了などで減りました。
市の自主財源(市税や使用料、手数料など市が自主的に確保できる財源)は歳入全体の約26.4%しかなく、依然として国からの地方交付税などの依存財源に頼っている状況です。

◇歳出(使ったお金)
歳出では、前年に比べ総務費、商工費、土木費などが増え、衛生費、消防費、災害復旧費などが減りました。
総務費は、くま川鉄道災害復旧資金貸付金などが増え、前年に比べ約4億8,947万9千円増加しました。
商工費は、物価高騰対策として、ひとよし地域応援クーポン券事業を行ったことなどで増え、前年に比べ約3億2,342万4千円増加しました。
土木費は、相良町災害公営住宅の完成や避難路整備事業、市街地復興事業などのため、前年に比べ約31億5,513万9千円増加しました。

■令和5年度の主な事業

◇災害公営住宅整備事業
事業費：25億7,953万2千円
令和2年7月豪雨で被災した人たちの恒久的な住まいとなる災害公営住宅が相良町に完成しました。

◇社会教育施設災害復旧事業(西瀬コミセン)
事業費：2億9,964万8千円
令和2年7月豪雨で被災した西瀬コミセンの復旧工事を行いました。

◇物価等高騰対策事業
事業費：5億362万6千円
ひとよし地域応援クーポン券の配布や、LPガス使用世帯支援補助金の交付、畜産農家や医療機関、福祉施設、貨物運送事業者への支援を行いました。

◇スマートシティ推進事業
事業費：4,067万8千円
市役所1階に証明書交付機の設置、コンビニ交付サービスの拡充、市公式LINEの機能拡充などを行いました。

問合せ：市財政課財政係
【電話】22-2111(内線3224)