お人よしー人吉で輝いている人ー

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■「子どもおもしろ塾」を開いている　筌場　美代子さん(中神町)、菖蒲　幸子さん(上原田町)
・うけばみよこ
熊本市出身。県内で小学校教諭として31年間勤務。西瀬・中原校区の主任児童委員、同校区社協の副会長。
・しょうぶさちこ
人吉市出身。産婦人科で臨床検査師として33年間勤務。西瀬・中原校区の民生委員・児童委員。

人吉球磨に昔から伝わるさまざまな遊びや伝統文化体験を通して、地域の大人と子どもが触れ合える場所を作りたい」。市内小学校の部活動が廃止された平成31年度に「子どもおもしろ塾」を開講した。筌場さんは主任児童委員として、菖蒲さんは民生委員・児童委員として活動する中で、地域の大人と子どもが触れ合う姿を見なくなったと感じたことがきっかけ。「隣近所に住んでいても声を掛け合わない人が増えた。子どもに声を掛けたら不審者扱いされたと戸惑う声も聞く。地域で顔の見える関係を築きたいと思った」と筌場さん。一つのことを極める習い事ではなく、子どもたちに面白いことを体験させてあげたいという思いから「子どもおもしろ塾」と名付けた。
受講者は中原校区の小学生。中原校区に住み、特技や趣味などを持つ人をボランティア講師として迎え、たこ揚げ、茶道、球磨拳(くまけん)、踊りなどこれまでさまざまな授業を展開してきた。塾で知り合った人があいさつを交わすようになったり、子どもたちが「面白かった」と言ってくれたり、少しずつだが手応を感じている。今後の目標は、地域の〝隠れ講師〞を発掘しながら、継続して取り組んでいくこと。「子どもたちが大人になったとき、地域の人にいろんなことを教えてもらったということを思い出してくれたらうれしい」