誕生から100年以上の時を経て、今年3月に引退したSL人吉。黒煙を上げながら力強く走り、石炭の匂いや汽笛の音とともにたくさんのお客さんを乗せて本市に元気を届けてくれました。
これまで広報ひとよしに掲載した写真などから、その雄姿を振り返ります。
■SL人吉の歴史
◇1922年11月18日
誕生
浦上機関区(長崎)に配置
以降、若松(福岡)、吉松(鹿児島)など九州各地の機関区で活躍
◇1975年3月
人吉機関区で役割を終え、矢岳駅の人吉市SL展示館に保存
◇1988年8月28日
「SLあそBOY」として復活
豊肥本線・熊本~宮地間で運行開始
◇2005年8月28日
「SLあそBOY」運行終了
◇2009年4月25日
「SL人吉」として再復活
肥薩線・熊本~人吉間で運行開始
◇2020年7月4日
令和2年7月豪雨の影響で運休
◇2021年5月1日
鹿児島本線・鳥栖~熊本間で運行開始
◇2022年11月18日
誕生100歳記念イベントを八代駅で開催
◇2024年3月23日
最後の営業運転
熊本~博多間を特別運行
◇2024年3月24日
運行終了式典を八代駅で開催
JR九州がSL人吉を本市へ譲渡することを発表
■里帰りするSL人吉を観光のシンボルに
SL人吉の引退が令和4年10月に決まって以降、「走っても走らなくても、最後は人吉市に帰ってきてほしい」という市民の皆さまの願いをJR九州に要望し続けてきました。そして3月24日、悲願であった本市への譲渡が発表されました。
国産で現役最古の蒸気機関車として、長きにわたり活躍してきたSL人吉の雄姿をこれからも市内外の皆さまに見ていただき、本市の観光のシンボルとなるよう、まずは市内に展示環境を整備したいと考えています。将来的には動く状態で展示し、SL人吉の魅力を見て、触れて、感じていただけるような展示・保存方法も検討していきます。
人吉市長 松岡 隼人
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