■古里を愛する気持ちをリズムに乗せる人吉市出身の若きラッパー J.U.N.(ジュン)さん(願成寺町出身)
・ジュン
平成13年4月生まれ。人吉高を卒業し、長崎県立大学に進学。大学では公共政策学を専攻し、地域活性化などを学んだ。趣味は釣り。魚が好きで、魚を眺めながらゆっくり過ごすことも。2月からは佐世保市から長崎市に拠点を移す。
外から見た人吉をラップに乗せてみんなに届けたい」。令和2年から長崎県内で活動する人吉市出身のラッパーJ.U.N.が昨年10月、古里を歌った4曲を含む初めてのアルバムをリリースした。
ラップの世界に興味を抱いたのは中学生の頃。歌い手の赤裸々な思いを歌詞に乗せたラップに魅力を感じた。高校までの周囲の評価は温厚で真面目。本当の自分を隠しコソコソとラップを聴いたが、大学入学後に転機が訪れる。音楽活動していた友人と知り合い、歌詞を書いてみることに。書いた歌詞を見せるとセンスがあると絶賛された。それからレコーディング方法などを学び音楽活動を開始。音楽中心の生活は自分の性格にぴったり合い、1日に4~5曲制作することも。今までに書いた歌詞は9百曲以上だ。
今回出したアルバムのタイトルは「H(エイチ)CITY(シティ)BOY(ボーイ)MマAGAZINE(ガジン)」。「H CITY」は生まれ育った人吉市のことだ。歌詞の中には「朝方霧が深い地元人吉、対岸の景色もよく見えない」、「だいぶ変わったここも俺も」といった人吉の景色をはじめ、復興する人吉や揺れ動く自分の気持ちなどが並ぶ。飾らない言葉で古里を愛する思いを歌った。
今年はソロ活動はもちろん、大学時代の友人4人と結成したグループでも活動していく。凱旋(がいせん)ライブが目標だ。
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