大人としての第一歩を踏み出した二十歳を祝う「令和6年度人吉市成人式」を、1月3日にカルチャーパレス小ホールで開催しました。民法の一部改正に伴い、令和4年4月1日から成年年齢が18歳に引き下げされましたが、本市は20歳を対象に開催しています。今年は平成16年度生まれの対象者345人の若者が、人生の節目に気持ちを新たにしました。松岡市長は、「限りある人生の中で、何事も挑戦し諦めないことが大切。これからの人生を前向きに歩んでほしい」とあいさつ。来賓と恩師が祝辞を述べました。
式典後は恩師からのメッセージ動画上映があり、懐かしい顔に会場からは大歓声が。サプライズで人吉市出身の内村光良(てるよし)さんから未来に向けたエールも贈られ、笑顔と感動の式となりました。
■二十歳の皆さんが生まれた平成16(2004)年の出来事
◇人吉
・国道267号の久七(きゅうしち)道路・久七峠バイパスが完成。人吉・大口(鹿児島県)両市間の所要時間が従来より15分短縮されました。
・昭和3年に架設した大橋が76年を迎え、架け替え工事を開始。9月11日には渡り納めのパレードが行われ、多くの市民が集まりました。
◇国内
・アテネオリンピックで日本が金メダル史上最多タイの16個獲得。競泳の北島康介選手がコメントした「チョー気持ちいい」が流行語大賞に。
・ニンテンドーDSとプレイステーション・ポータブルが発売。
・新紙幣(野口・樋口・福沢)が発行される。
■誓いの言葉
・成人式実行委員長 澤村 心晴(こはる)さん
「ドーナツの穴を空白として捉えるか、あるいは存在として捉えるか」。村上春樹の小説に登場する一節ですが、〝空白〟という言葉で連想するのはコロナ禍と豪雨災害が重なった高校生活です。
学校行事が軒並み中止になった〝何もない〟3年間の中には、仲間と共に笑い、共に泣いて過ごした日常や知恵を出し合いできることを探したことなど、私たちの思い出と青春がたくさんあります。この経験から、見方を変えることで何もないように見える中から大切なことや思い出に気付けるようになりたいと思いました。自分のことや世の中、自分の人生を豊かにしていくために、自分の頭で考え続けることのできる大人になりたいです。
※写真は本紙をご確認ください。
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