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特集・ペダルを踏めば始まる新しい旅(2)

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熊本県八代市

柑橘と海が織りなす絶景ロード。九州の地中海をめぐる
■八代~水俣シーサイドルート
八代駅を出発し、美しい自然や町並みを心地良い潮風を感じながら、道の駅みなまたを目指す「八代~水俣シーサイドルート」。サイクルツーリズム初体験という、水俣市の谷口創太さんと岩本明日香さんがこのルートを実際に走ってみました。果たしてどんな旅になったのでしょうか。
※写真付きの説明は本紙またはPDF版4~5ページをご覧ください。

◇ルート紹介
八代海と天草の島々を眺めながら進む風光明媚な約80キロのルート。リアス海岸のアップダウンが連続する走りごたえのある道となっています。道沿いには柑橘類の畑が続き、見晴らしの良い岬や白い砂浜、ローカル鉄道が走る風景など、魅力的なロケーションが広がります。もちろん地元の海の幸や、特産の柑橘類、あしきた牛などの絶品グルメも堪能できます。
さらに、ルート上には温泉街もあるので、宿泊しながらのんびり楽しむなんてことも。肥薩おれんじ鉄道のサイクルトレインを利用することもこのルートの楽しみのひとつです。

◇ルート情報(自転車利用)
距離:78キロ
所要時間:9時間45分
獲得標高:1451メートル

▽体力に自信がない人も安心!肥薩おれんじ鉄道のサービス「サイクルトレイン」
肥薩おれんじ鉄道株式会社では、自転車をそのまま持ち込める「サイクルトレイン」を運行しています。アップダウンがきついところは、電車に乗って車窓を眺めながら移動するのもよいのでは?
※詳しくは肥薩おれんじ鉄道HPを確認。右二次元コードから読み取り。
(二次元コードは本紙またはPDF版4ページをご覧ください。)

▽体験者の声
谷口創太さん(水俣市):
不知火海の絶景を眺めながら風を切って走る爽快感が最高でした。ルートの途中には、SNS投稿必須の絶景フォトスポットや絶品グルメ、レジャー体験が目白押しです。
いつもとは違う休日の過ごし方を、サイクリングを通して体験することができました。

岩本明日香さん(水俣市):
普段、車で通れば一瞬で過ぎ去る景色も、自転車だと立ち止まって写真を撮影できたり、列車が通過するタイミングを気長に待ってみたりと自転車でしか味わえない体験ができました。
坂の勾配があっても、E-BIKEならグングン走ってくれるので、苦にならず、楽しかったです。

■八代~水俣地域の魅力をサイクリングを通じて発信したい
海外からの観光客を増加させるためのインバウンド施策により、旅行の内容は買い物主体の「モノ消費」から体験型が主体の「コト消費」へシフトしています。その体験型観光の一つとして、サイクルツーリズムが注目されています。
令和3年11月に発足した「八代及び水俣・芦北地域サイクルツーリズム推進協議会」の発足までの経緯とサイクルツーリズムの魅力、今後の展望をお聞きしました。

熊本県県南広域本部総務部振興課
小路永(しょうじなが)凌(りょう)さん
八代、水俣・芦北地域は、不知火海や九州山地といった豊かな自然を有しており、日本遺産に認定された石橋群や古くからの温泉地がある一方で、くまモンポート八代など、新旧併せ持った歴史・観光施設が存在しています。温暖な気候のもと育まれた豊かな食文化や、美しい不知火海の景観を生かしたマリンアクティビティなど、多種多様な観光資源も有しています。
高速道路や鉄道網などの交通インフラも整備されているため広範囲からの誘客が期待でき、サイクルツーリズムには最適な地域です。自転車は子どもから大人まで幅広い世代で楽しむことができ、健康増進につながることや、環境に配慮した移動手段であることも魅力です。
令和4年11月には、八代、水俣・芦北地域の2市3町で「八代及び水俣・芦北地域自転車ネットワーク計画」を策定し、県や市町が管理する道路を中心に4つのサイクルルートを選定。八代、水俣・芦北地域サイクリングマップを作成し、道の駅などで配布しています。県のホームページからも閲覧可能です。
すでに受け入れ環境を整えるため、自転車走行空間で路面の舗装・補修や自転車マーク、矢羽根表示などの設置も進めています。地域の人たちにもサイクルツーリズムの魅力を知ってもらえるサイクルイベントを計画しています。
地域の食や景色、歴史・文化など、豊富な観光資源の魅力をサイクルツーリズムを通じて県内外多くの人に体験してほしいです。

▽くまもと★みなみ おれんじシーサイドライド2023
参加者募集
八代~水俣・芦北地域で、初となるサイクリングイベントを開催。往路は自転車で走り、復路は肥薩おれんじ鉄道に乗ってスタート地点まで戻るという全国的にも珍しいイベントです。
※二次元コードは本紙をご覧ください

▽自転車の基本ルール
快適で安全なサイクリングをするために、基本的なルールをしっかりと守りましょう。
[自転車安全利用のための5則]
(1)車道が原則、左側を通行。歩道は例外で歩行者を優先
(2)交差点では信号と一時停止を守って安全確認
(3)夜間はライトを点灯
(4)飲酒運転は禁止
(5)ヘルメットを着用

▽自転車向け汎用アプリ(Ride with GPS)との連動
ルート設定のしやすさ、シェアのしやすさなどでロードバイク乗りの使用率が高いルート作成アプリ「Ride with GPS」。ルートを設定すると詳細な距離と高低図が表示されるほか、誰かが作ったルートをなぞって走ることもできます。ナビ画面にはリアルタイムで走行距離、時間、獲得標高、平均速度などを表示。

■さあ今こそ、自転車と一緒に旅に出かけてみませんか――
八代及び水俣・芦北地域サイクリングマップ
※サイクリングマップは本紙またはPDF版7ページをご覧ください。

地域の自然・食・人とのふれあいを肌で感じることができるサイクルツーリズム。
初めて訪れる場所、一度訪れたことがある場所、自分の足でペダルを踏み、訪れることで、まだ知らない県南地域の一面を知ることができます。
歴史と個性豊かな各地域の温泉や海の幸、山の恵み。地域の特性を生かした観光資源と直接触れ合えるという点ではサイクルツーリズムは最適とも言えます。
あなたも地域の魅力を再発見する旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

特集 ペダルを踏めば始まる新しい旅(終)

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