南阿蘇消費者相談室から Vol.124

31／37

■「保険金で住宅修理ができる」と勧誘する事業者に注意!!
先月の大雨はひどかったですよね。おかげで線状降水帯という言葉を知りました。こういう自然災害がありますと、被害があった地域に狙いを定め、悪質事業者も出てきます。事例を紹介しますね。

▽事例
「台風による家屋の被害調査をしている」と電話があり、来訪を承諾した。事業者がドローンで屋根などの点検を行った後、写真を見せられ「屋根瓦に割れている箇所がある。損害保険の保険金で修繕できる。当社が保険金の申請をサポートする」と説明されたため、その場で保険金申請代行の契約をした。その後、契約書をよく読むと「損害保険料支給額の35%を手数料として支払うこと」と記載があった。冷静に考えると、保険会社への申請が自分でできる。クーリングオフしたい。
(70代男性)

こちらの相談内容に類似した事例が以前、地震、豪雨災害の後に南阿蘇村でもありました。電話口で「今回、南阿蘇村の方が被害調査の対象になっています」と、さも公的機関の正式な調査依頼のような声かけをしてきたようです。
「保険金を使って、自己負担なく住宅修理ができる。申請はサポートします」という甘い言葉には注意してください。高額な手数料や修理をキャンセルした場合の違約金を請求するケースもあります。
保険の申請は契約している保険会社に問い合わせるのが一番です。申請に手数料はかかりません。
損害保険は経年劣化による損害は対象外にもかかわらず、うその理由で申請を勧めてくる場合もあります。応じると詐欺に加担することになりますから注意してください。
困ったときは早めに南阿蘇消費者相談室までご相談ください。

問合せ：
南阿蘇消費者相談室【電話】0967-67-2244
相談日　火曜・木曜日　午前10時～午後3時　南阿蘇村役場総務課

高森町消費者相談室【電話】0967-62-1111
相談日　月曜・水曜・金曜日　午前9時～午後4時