■令和5年 復興むらづくり協議会 交流・勉強会開催
「被災過疎これからの集落の魅力とは」(今後の5年間で私たちは何をすべきか)
12月1日、役場大会議室にて復興むらづくり協議会(6地区10団体)を対象に、被災による過疎対策に向けた交流・勉強会をおこない、関係者43人の参加がありました。
平成28年熊本地震から7年半を迎え、復旧工事(国・県)も終盤になることから、昨年度「復興むらづくり協議会(平成29年度発足)6地区へのアンケート調査」を実施したことにより浮かび上がった各地区の共通課題(過疎による自治運営の困難など)に向け、村職員と7月に岡山県「みんなの集落研究所」の取り組みを視察。その際の中山間地や少数集落の取り組み事例を踏まえ、本村6地区での課題解決の一助となるよう交流会・勉強会を開催いたしました。
はじめに、事務局より今回の経緯・目的、復興むらづくり協議会の活動内容や現状課題を紹介。その後、岡山県のNPO法人「みんなの集落研究所」地域づくりコーディネーター三村雅彦氏を勉強会の講師に迎え、岡山県集落での実際の取り組みを紹介いただき、その事例を南阿蘇村の共通課題に重ね、何を取り込めるかについて勉強会をおこないました。特に、津山市知和地区での事例「地域=大家族」(住民がつながり、支え合いながら安心して住めるむらづくり)の活動、高梁市宇治地区での事例「地域行事の仕分け・見直しの七か条」の紹介では、多くの参加者が深く関心を示していました。
◇みんなの集落研究所 事例紹介「地域行事の仕分け・見直しの七か条」岡山県高梁市宇治地
1.「当たり前」を見直そう!(これまでのやり方・内容のままでは人口減では難しい。見直し・工夫がこれからの地域運営)
2.何につながるかを意識すべし!(せっかくみんなですることだから地域の糧にする。生活基盤・移住定住・生業など)
3.育ててきた縁を活用!(周辺地域や地域のファン、大学の研究室などを巻き込んで協力してもらう。これまで何を築いてきたか)
4.課題を「ウリ」に!(「困りごと」を発信して面白がって参加してもらう。巻き込み方を工夫する)
5.「出る人も、出ない人も負担にならない」がいいね!(参加したい人が無理なく楽しく。できない人も負担に思わない。難しいけれど意義のある行事ならきっとそうなる)
6.みんなが「自分事」になれる(5.の為には、「楽しい」「自慢だ」「私がしたい」そんな気持ちを引き出せるみんなの取組みに)
7.できるだけ「多様な年齢・多様な立場で検討」(色々な意見やアイデアで乗り越えるには、それぞれの仕事・背景・人間関係を持った人たちが参加できる場が大事。参加できる時間帯・内容を工夫)
最後にまとめのワークショップを地区ごとにおこない「地域ですぐに出来そうなこと・やってみたいことなど」を書き出し、勉強会での事例を参考に活発な意見交換や発表の場となりました。参加者からは「久しぶりに地域内・外の方との話し合いや学びができ、有意義だった。必要な情報が得られ、機会があればまた参加したい」などの感想が聞かれ、今後の課題解決の話し合いに繋げていただくきっかけの場となりました。村内の各地区でも見直しなどの参考に活かしていただければと思います。
問い合わせ:政策企画課(集落支援員北里)
【電話】0967-67-2230
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