■明るくあたたかい社会を目指して
渡邉 吉保(わたなべ よしやす)さん(中松二)
阿蘇地区保護司会会長として活動されている渡邉吉保さん。保護司は犯罪や非行を行った人の更生を助け、地域社会の理解と犯罪予防の啓発活動を行うボランティアで、渡邉さんは昭和55年に法務大臣の任命を受けられてから、44年間で20人以上の対象者の更生保護を行ってこられました。保護司の活動について渡邉さんは、「決して楽なものではないが、対象者が家庭を持った姿や、更生した姿を見ることができたときは、嬉しく思った」と話されます。
平成30年には更生保護相談室「陽」を開所、「日本一安心・安全な地域阿蘇南部実現」を目標に地域に根差した活動を行われています。また保護司について地域住民に知ってもらうため、今年7月にご自身の半生と保護司の活動の回顧録である「阿蘇の陽」を執筆されました。執筆の際には更生保護というデリケートなことを、どこまで伝えることができるかと悩んだとのことです。
今後は「地域住民から更生保護活動へどれだけ理解されているのか、どうやって受け入れてもらうのか考えないといけない」と話される渡邉さん。これからも安心・安全な社会の実現を目指し、力を尽くされます。
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