■新たなスタートラインに!
阪田 昂希さん(東下田)
今年の3月まで慶誠高校(熊本市)の陸上部に所属されていた阪田昂希さん。阪田さんの陸上人生は非常に波乱万丈でした。
中学1年生から陸上を始められた阪田さん、種目は長距離でした。順調にタイムを伸ばして陸上が楽しくなってきた頃に、足に悪性腫瘍があることが判明しました。走れなくなってしまったと分かった時はとても落ち込んだとのことでしたが、「また走りたい」という気持ちから慶誠高校の陸上部に入部されました。入部されたときは歩くことからのスタートでしたが、リハビリや通院を繰り返し、3年生のときには熊本市記録会1,500mに参加して目標タイムの5分20秒を切るまで回復しました。当日は、陸上部員や保護者の皆さんが横断幕をサプライズで準備してくれたとのことで、「すごく嬉しかった」と感謝の気持ちを述べられました。
最後に阪田さんは、自身の体験を通して「諦めない心」を伝えたいと話されました。病気が判明した時は、歩くことも難しい状況でしたが、「諦めない心」を持ち続けたことで、再びスタートラインに立つことができたとのことです。4月からは就職された阪田さん。これからも持ち前の「諦めない心」をもって走り続けていきます。
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