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自治体の皆さまへ

里親制度を知っていますか

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熊本県合志市

里親制度とは、親と離れて暮らす子どもを、自分の家に迎え入れ養育する制度です。さまざまな事情で親と離れて暮らす子どもは、全国に約42,000人。そのうち約9,500人(県内では約90人)の子どもが里親のもとで生活しています。

■里親登録している3家族に聞きました
◆Aさん家族
40代と50代の夫婦。令和4年度に養育里親として登録し、3歳と1歳の里子を迎え入れ、4人で生活中。

▽里親登録をしたきっかけ
3人の実子が独り立ちしたあと、たびたび流れる虐待の報道を見て「何か力になれることはないかな」と話し合ったことがきっかけです。今の自分たちができることを考えた結果、里子を受け入れることを思いつきました。

▽現在の状況や思い
夫婦で話し合いながら研修を受け、迎え入れる準備ができたことは夫婦にとってよい時間でした。
子どもを迎え入れてからは、毎日がとても賑やかです。可愛い仕草や笑顔、何よりも寝顔に癒されます。家の中がぱっと明るくなり、家族との会話も弾みます。

▽地域の人へのメッセージ
子どもを迎え入れることは、楽しいことばかりではありません。私たちは、子どもが育つ場所を作ることが大切だと思っています。家族や親戚、地域の皆さんと話し合い、悩みは担当の相談員に打ち明けてチームで関わることが大切と感じています。里親登録をしたことで、たくさんの人との絆ができたと思います。

◆Bさん家族
30代夫婦。特別養子縁組で子どもを1人迎え入れ、実子として養育中。

▽里親登録をしたきっかけ
私たちには子どもができなかったので、特別養子縁組について考えていました。そんなときに児童相談所の養子縁組に関する説明会があり、参加したことがきっかけです。

▽現在の状況や思い
私たちは里親登録をして5年間待っていました。5年目にご縁がなかったら諦めようと思っていたら連絡があり、突然のことだったので驚きと喜びでいっぱいでした。夫は前向きでしたが、私は本当に育てられるのか、愛情をあげられるか、私たちで大丈夫なのかと何度も悩みました。しかし、夫と家族でたくさん話し合った結果、迎え入れることを決めました。
特別養子縁組が成立するまでの間も不安なことばかりでしたが、たくさんのサポートがあったので乗り越えられました。

◆Cさん家族
50代夫婦、養育里親・養子縁組里親として登録中。家庭生活体験事業での迎え入れを行なっている。

▽現在の状況や思い
現在は、乳幼児期、学齢期の育児プログラムを学習しています。そこで学んだことは週末や夏休みなどに短期間迎え入れる『家庭生活体験事業』や地域の『ファミリーサポート』などに役立っています。自分が今できることに目を向けて、支援が必要な子どもと前向きに関わり笑顔を届けたいです。

▽地域の人へのメッセージ
里親登録までには、講義や実習などの研修を受ける必要があります。その研修では社会的養護の子どもを養育することについて学びます。登録後も定期的に更新研修があります。子どもの養育についての悩みや不安など、困ったことは何でも里親支援専門相談員へ気軽に相談することができます。寄り添い、一緒に考え育てていくことを大切にしているので、とても心強いです。

■さいごに
3カ月にわたって里親制度や里親の声をお伝えしてきました。里親制度を正しく理解することは、里親家庭を支えることに繋がります。そして、里親制度が普及すると、子どもたちを社会で育てることに繋がります。里親になるきっかけや活躍できる場面がたくさんあることが少しでも伝わればよいと思います。

問合せ:
・慈愛園養育家庭支援センターきらきら【電話】096-383-8100【E-mail】kirakira@jiaien.or.jp
・児童養護施設 熊本天使園【電話】096-242-0420【E-mail】kmt_angel@mx36.tiki.ne.jp

■光の森町民センターキャロッピアで『さとトーーーーク』と題して、里親をしている皆さんとの座談会を開催します。「里親について知りたい」「話を聞いてみたい」という人はぜひ、お申し込みください。

日時:10月27日(金)午後6時30分〜8時
場所:光の森町民センター キャロッピア会議室1(菊陽町光の森2-1-1)
申込方法:電話
申込期限:10月26日(木)
申込先:慈愛園養育家庭支援センターきらきら
【電話】096-383-8100

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