「こんにちは」こちら消費生活センターです

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■賃貸住宅の退去費用
◇相談事例1
5年間住んだ賃貸アパートを退去した。敷金を2カ月分預けていたので、返金されるものだと思っていたが、ハウスクリーニング代やクロスの張替えの請求を受けている。妥当な請求なのだろうか。(30代　女性)

◇相談事例2
10年間住んだ賃貸住宅を退去した。子どもが壁や床に落書きしていたので多少の負担は仕方がないと思うが、請求金額が高額すぎる。(40代　男性)

◇解説
賃貸住宅を退去する時、借主には原状回復義務が発生します。原状回復とは、借主の故意・過失によって賃貸住宅に生じた損傷や通常の使用方法とはいえないような使い方をした場合に元の状態に戻すことをいいます。借主の責任によるものでなかった場合、入居時より状態が悪くなったとしても、普通の使い方をしていて生じた損耗は原状回復を行なう義務はありません。国土交通省が公表している『原状回復ガイドライン』を参考にしましょう。ただし、契約書に特約事項がある場合は、それに従わなければならない場合があります。
契約する前に重要事項の説明を受け、原状回復・敷金返還・特約事項・中途解約の違約金などについて確認したうえで契約しましょう。
入居後部屋の状態を確認し、不具合はすぐに貸主側へ伝えましょう。傷や汚れは写真を撮っておくと退去時に役立つこともあります。
入居中に不具合が起こった場合もすぐに貸主側に相談しましょう。
退去の際は立ち合いをし、費用負担があるかどうか確認しましょう。請求があった場合は、明細書をもらい、納得いかない場合はガイドラインを参考にして交渉しましょう。

問合せ：市消費生活センター(安全安心課内)
【電話】096-248-5442
相談受付時間：平日　午前10時〜午後4時