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【特集・市指定文化財】竹迫観音祭

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熊本県合志市

竹迫観音祭(たかばかんのんまつり)は、今から約800年前の鎌倉時代に始まったといわれています。畜産振興や五穀豊穣、交通安全などを祈願する祭として、地元住民の手によって守り継がれてきました。7月8日(第2土曜日)に4年振りに開催された祭の様子を紹介します。

ホームページでも紹介しています

■繋いでいくということ~変わりゆく変わらないもの~
保存会の会長は代々上町の区長が務めてきましたが、近年は区長業務の範囲では立ち行かなくなってきていました。休止期間に保存会のあり方を見直し、区から独立した組織とすることで、抱えていた課題に向き合う転換点となりました。

◇持続可能なありかたを模索して
竹迫観音祭保存会
会長 蘭野 勝之(らんの かつゆき)さん(上町)

会長になり、まずは祭の復活をどうするか、そして後世に伝えていくためにどうしたらいいかと頭を悩ませました。
横笛は、以前は町ごとだった練習を合同で行ないました。メロディやリズムを令和版として統一し、音階や手元の映像を動画にまとめて子どもたちが家でも練習できるようにしています。経験者みんなで教え合い、徐々に太鼓と一緒に吹けるようになりました。
企業や団体の皆さんも親身になって応援してくれました。
これからは、企業進出による転入者の増加や少子高齢化による未来を見据え、地元企業や教育機関とも連携していく必要があると考えています。子どもたちが自然に郷土の文化を受け継ぎ、大人になっても祭に参加することが楽しみだと思えるようにしていきたいです。

◇祭と共に紡ぐ思い出
今坂 洸輝(いまさか こうき)さん(横町・消防団)

祭の見どころは何といっても上町・下町・横町のドランジャーが合流してぶつかるところと、観音堂の石段を駆け上るところ。その勢いと勇壮さを楽しんでほしいです。私も小学生の頃から参加しています。私たちが紡ぐ祭が、楽しい思い出になるよう、これからも地域が繁栄していく力になりたいと思います。

◇笛の音色に想いを乗せて
今坂 晴(いまさか はる)さん(下町・合志小6年)

久し振りにみんなで集まって笛の練習ができました。やりだしたら思い出して、だんだんスムーズに吹けるようになりましたが、大きい音や高い音を出すのは難しかったです。観音堂への奉納を挟んだ「のぼり」と「くだり」でメロディが違うので、僕たちの笛の音色で祭をさらに盛り上げることができたらうれしいです。

・3町のドランジャーが観音堂の周りを回りながら五穀豊穣などを祈る
・石段の上りと下りは迫力
・太鼓を叩く若衆は主に消防団が担う
・上町が先導し観音堂へ向かう
・子どもたちは練習してきた横笛を披露
・3町の交差点でドランジャーをぶつけ合い連結する

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