令和4年度に合志市から出たごみは約14,883トン。人口も増加し、今後もごみの増加が予想されます。将来のため、環境のためにも、ごみの分別について考えてみましょう。
■つかう責任 すてる責任
世の中には数多くの製品があふれていて、私たちの生活を豊かにしてくれています。しかし、いくら便利に使っていても、いつかは壊れたり要らなくなったりして、必ず処分する時がきます。
「これはどうやって捨てるんだろう」と悩んだ経験がある人は多いことでしょう。その時あなたはどうしていますか。
■一歩間違えば命の危険も
令和5年9月に本市でも収集車火災が発生しました。
回収するときに、リチウムイオン電池やバッテリーを内蔵した製品が押しつぶされ、ショートし出火した可能性が高いと考えられます。
幸い大きな火災になることなく火は消し止められましたが、人命にも関わる危険な事故になりかねません。きちんと分別されていれば発生しなかったはずの火災です。
他にも、ボタン電池の電極同士が重なり発熱・出火したり、カセットボンベやスプレー缶に残っていた可燃性ガスに火花が引火したり。残っていたライターのオイルに引火した事例もあります。
市が収集しているごみでも、出し方には十分注意してください。
■収集できないごみに注意
危険性のあるもの、処分場で処理できないもの(適正処理困難物)は収集できません。
これらの製品は、製造メーカーや販売店に確認して処分してください。
(例)オイル缶、塗料缶、自動車関係部品、バッテリー、家屋などの廃材 など
医療用注射針:収集できません。
作業員に刺さると感染症のおそれがあり非常に危険です。
■不燃ごみの処理の流れ
環境美化センターに集められた不燃ごみ
↓
可燃物、再資源化できるもの(小型電子家電、モーター付き製品、鉄類、アルミ類など)を取り除く
↓
選別した不燃ごみを破砕する
↓
粉砕後再度分別して、可燃物は焼却、金属類は再資源化する
↓
不燃物を埋め立てる
◆菊池広域連合環境美化センターで聞きました
所長
岡本 悟(おかもと さとる)さん
中身が入ったままのビン・缶、製品に入ったままの電池などは、ひとつひとつ手作業で中身を出して処理しなければなりません。テレビなどが混入していれば、家電リサイクル法に沿って処分する必要があるなど、分別に非常に手間がかかっています。
ごみ袋に入れる前に『ごみの分け方・出し方』冊子などを確認しながら正しい分別をお願いします。
◆分別のお願い
▽廃乾電池・ボタン電池
製品から外し、透明袋に入れて特定品目の日に出してください。ボタン電池は両極をテープで絶縁してください。
※充電式電池(リチウムイオン、ニッケル電池)は発火の可能性があり収集できません。家電量販店などの回収ボックスを利用してください
▽冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機、衣類乾燥機、テレビ、エアコン
収集所には出せません。家電量販店にリサイクル料を支払い回収してもらいましょう。
そのほかの処分方法については『ごみの分け方・出し方』冊子の13ージを確認してください。
▽ビン・缶
中身は取り出して燃やすごみ、容器は洗って乾燥させ資源物Aで出してください。缶は機械で圧縮するので潰さないでください。
▽注射針
市では収集できません。受診している医療機関、薬局などに相談してください。
▽刃物・割れ物
新聞紙などで包んで『危険』と書いて不燃ごみの日に出してください。
▽スプレー缶
必ず使い切り、透明袋に入れて特定品目の日に出してください。
※塗料缶(スプレー)は収集できません。必ず製造メーカーや販売店に相談してください。使い切っていれば環境美化センターに直接持ち込むこともできます
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