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こうしPHOTOリポート

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熊本県合志市

令和6年度 認知症啓発講演会~ドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』
信友直子監督 講演

■誰がなってもおかしくない認知症“お互いさま”で助け合う社会へ
9月14日、市と市社会福祉協議会が市総合センター『ヴィーブル』文化会館で開催した、認知症啓発講演会。認知症の母親を抱える家族の内側を描いたドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』を上映し、監督と“ひとり娘”の立場で制作した信友直子さんが講演しました。
信友さんの母親は80代後半で認知症と診断されました。信友さんは「90代の父が母を介護する日々が始まり、映像制作の仕事を辞めて実家に帰ることも考えた」と言いますが、「あなたは自分の仕事をしなさい」という父親の言葉で思いとどまりました。そして、以前から実家に帰るたびに両親の姿をカメラで撮影していたように、介護の様子を4年間にわたって映像に収めました。

「母が全部やっていた家事をやり、不安な思いを抱く母を落ち着かせるという、初めて見る父の姿に驚いた」と言う信友さん。しかし、高齢の2人での生活は限界を迎えます。「他人の世話になりたくない」と話す父親との言い合いを経て、信友さんが相談したのが地域包括支援センターでした。「認知症と診断後の2年間、母は引きこもる生活になっていました。介護サービスを利用し始めた後、母は笑顔が増え、父も気持ちが軽くなったようでした」―。
信友さんは、「誰が認知症になってもおかしくない時代です」とした上で、「介護はいつまで続くのか先が見えないものだからこそ、介護する側が気持ちに少しでも余裕を持つことが大切です。私は、公的なサービスだけではなく、ご近所にもすごく助けられました。“お互いさま”で助け合う社会になって欲しいです」と語りました。

◇ドキュメンタリー監督
信友直子(のぶともなおこ)さん
広島県呉市生まれ。東京大学卒業。在京キー局で数多くのドキュメンタリー番組を手掛ける。ニューヨークフェスティバル銀賞、ギャラクシー賞奨励賞など受賞多数。

認知症についての相談・問い合わせ:
・高齢者支援課 包括支援センター班【電話】096-248-1126
・市社会福祉協議会【電話】096-242-7000

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