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キラッと輝く合志人

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熊本県合志市

髙村 優(たかむら ゆう)さん(小合志出身)

令和6年11月1日、熊本高等専門学校から感謝状が贈られ、紺綬褒章の受章を伝達された髙村さん。令和5年6月に後進育成の援助のため、母校・熊本高専に寄付を行なった功績が称えられました。
髙村さんは寄付のきっかけについて、「高専・大学院と、入学金、授業料の免除や奨学金の返済免除など、金銭的な援助をしてもらいました。そのおかげで、望んだ職業に就け、家族と楽しく過ごせているから何か還元できないか、と考えたことが始まりでした」と話します。
早くに両親を亡くし、祖父母の下で育てられた髙村さん。熊本高専専攻科で学んだり、経験したりする中で、“もっと見識を深めたい、研究を進めていきたい”という意欲が湧いたことから、卒業後、九州大学大学院に進学。平成28年に最優秀成績で修了したとして『総合理工学府賞』を受賞しました。
その後、三菱電機(株)に入社し、兵庫県の先端技術総合研究所で勤務。「地道にコツコツと積み上げることが好きだったこと、自分の研究が製品として反映される姿が見たかった」と、企業の研究職を目指した理由について話します。研究所では、主にモーターの磁気構造に関する研究開発を行ない、求められている性能に達するためにどうするのかなど、周囲と協力しながら、新規アイデアの創出、特許出願や学会発表などに取り組みました。令和4年には成果が認められ、『電気学会優秀論文発表賞』を受賞。「自分の頑張りが認められたという実感があることが喜びです」と笑みを浮かべました。
令和6年4月からは、社内異動で愛知県の名古屋製作所に勤務し、モーターの開発・設計の業務に従事。より製品やユーザーに近い部署で、これまでの研究所での経験を生かして活躍しています。髙村さんは、「自身の進む道を選択するときに大事なのは、楽しかった事を記録しておくこと。そうすることで自分の望む職業が見えてくる」と、後輩たちにエールを送ります。
今回の寄付金について熊本高専では、新しく奨学金制度を設けて必要な人の援助に使います。髙村さんは、「奨学金制度を活用した人が、将来、次の人へと恩をつなぐ契機になったら嬉しいです」と優しく話しました。

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