町内では旧三加和地区を中心に酒米である「山田錦」が約20ha作付けされており、これらは「花の香酒造」で使用されています。この品種は、背丈が高いため倒れやすく、病気や害虫にも弱いので、一般的な「ヒノヒカリ」に比べて作りにくい品種です。そのため、三加和普通作部会では、7月21日、中干し作業や間断かん水の重要性について現地検討会を実施しました。参加者からは倒伏防止や収量増加・品質向上に向けた穂肥(ほごえ)の質問があり、有意義な情報交換が行われました。
また、最近農作業事故発生が相次いでいるため、農作業前には機械の点検やほ場の状態を確認することや、熱中症対策など夏場の体調管理についても参加者全員で情報共有しました。
■農業用語の解説
間断かん水:稲の成育途中に、田に水を満たした状態と、水を落として干した状態を数日おきにくり返すことです。
穂肥(ほごえ):稲の栽培で、もみ殻の中で米の粒が成長する時期に吸収しやすい窒素分を主体とした肥料を与えることです。
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