文字サイズ
自治体の皆さまへ

被災古墳の復旧について

29/32

熊本県和水町

平成28年熊本地震や豪雨、平成31年1月に和水町を震源とする地震によって、本町を代表する古墳である江田船山古墳及び塚坊主古墳が被害を受けました。約3年間で、和水町は震度5弱を2回、震度6弱を2回受けたことになります。約1,500年前に造られたこれらの古墳は、経年劣化しながらも保存活用のための整備を受け、現在までその姿を保ってきましたが、現在亀裂等が生じています。
和水町では、これらの古墳に対して、被災前の姿に戻し、さらには次の災害に備えるために、復旧事業を進めています。この事業には、普段文化財を担当する学芸員の知識では足りず、保存科学及び構造力学などの意見も参考にするため、多分野の専門家からなる委員会を設置し、復旧方法等に関する審議を重ねています。令和5年度は、令和4年度に引き続き、亀裂や崩落が生じた江田船山古墳の石棺石材調査と、墳丘と保護施設に亀裂が生じた塚坊主古墳の墳丘確認発掘調査を行っています。
熊本地震で被害を受けた指定等文化財のうち、約93%が復旧済みとされていますが、残りの未復旧文化財に本町の古墳が入ります。保存環境等にも注意が必要な古墳の復旧は難しく、復旧工事が新たな被害に繋がることなく後世に残せるように、慎重に進める必要があります。加えて、次にいつくるか分からない地震にも備えるため、慎重さとスピード感を持って復旧事業を進めていますので、ご理解をお願いします。

問合せ:社会教育課 文化係
【電話】0968・34・3047

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU