和水町には中世の山城が数多く残っており、菊水地区・三加和地区あわせて26の城跡の存在が確認されています。代表的なものとしては、国史跡にも指定されている和仁の田中城跡があげられます。
山城とは、山の地形を利用して築かれた城であり、敵の来襲の際に山上の城に立て籠もるといった使い方をしたと考えられています。
現在和水町では、大字上板楠・字浦部に所在する「浦部陣跡(うらべのじんあと)」という城跡の調査を行っています。標高250mをこえる山上に築かれており、調査の結果、三角形状の窪地や堀切状の溝など多くの人工的な遺構が確認されました。「浦部陣跡」には、豊臣秀吉軍が田中城を攻める際に築いた陣跡という言い伝えも残っており、調査により和水町中世史の更なる解明が期待されます。
問合せ:和水町教育委員会社会教育課 文化係
【電話】0968・34・3047
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