■1 「子どもの権利条約」と子どもを取り巻く現状
国際児童年(1979年)にあわせて国連で定められた「子どもの権利条約」。1994年に日本も批准しています。その条約には4つの原則があります。
1 差別の禁止(差別のないこと)
2 子どもの最善の利益(子どもにとって最も良いこと)
3 生命、生存及び発達に対する権利(命を守られ成長できること)
4 子どもの意見の尊重(子どもが意味のある参加ができること)
私自身、4の原則については、これまで子ども達に接する際に考慮していただろうか、と考えさせられました。
今の状況を見ると、子どもたちを取り巻く社会環境は複雑に変化し続け、毎日のように虐待を始めとした子どもが被害者である事件や事象が報道されています。身体的、精神的な暴力、育児放棄等のネグレクト、また、最近「教育虐待」という言葉も目に飛び込んできました。
子どもへの思いが強すぎるあまり、親本位の進路目標設定に対して、子どもたちはどんなに頑張っても報われないという、大変大きな負担を背負うことになり、追い詰められていく実態があるというものでした。良かれと思うことが逆に子どもを苦しめているという現状もあることに、言葉を失います。
■2 私たち大人にできること
子どもたちは、きっと何かしらのサインを送っているはずです。私たちは、常にアンテナを高く広く張り巡らせて、子どもたちのちょっとしたSОSや違和感にいち早く気付ける大人でありたいと思います。
冒頭に記した4つの原則を読み返してみてください。子どもたちを前にして、何かしら気づくことはありませんか。
問合せ:社会教育課 地域人権教育指導員
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