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自治体の皆さまへ

町内各種団体と直接対話を実施

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熊本県和水町

きくすい荘建替え事業の進捗状況について、町内各種団体の総会等に参加して説明し、御理解を賜りました。

令和6年度

■直接対話の主な内容は、次のとおりです。
▽JAたまな女性部菊水支部
・広報紙にも掲載されていたが、このように直接説明をしてもらうのは良い。

▽民生委員会
・介護の質をどう確保するか?
→利用者お一人お一人に応じたユニットケア(個別ケア)を取り入れたい。

・どういった人材を育てるのか?
→ユニットケア導入施設の見学やユニットリーダー研修を計画しており、質の高い介護サービスが提供できる人材を育てたい。

・介護業界は低賃金で人が集まらないのに、介護の質を上げる必要があるが…
→人材確保は難しい。介護業界から他産業へ流出している状況で、国が主導して介護士の処遇改善に取り組んでいる。
〔参考〕介護人材需給ギャップ予測 2025年32万人不足→2040年69万人不足

・身内が一昨年まで入所していた。きくすい荘は、建物は古かったが、清潔に気を配っていたと思う。
→建物は古いが、職員一丸となって頑張っている。そう言っていただくと有難い。

・ユニットケアになったら職員は足りるのか?
→入所者の生活リズムを把握し、入所者に合わせた職員の勤務シフトで効率化を目指したい。(また、IT化やロボット化により生産性の向上を図りたい。)

・自分の母は他施設で入所100人待ちだった。たくさんの人が入所できればいいが…
→荒尾玉名地域における、特別養護老人ホームをはじめ、有料老人ホームやグループホーム等の選択肢を含めた高齢者福祉施設のベッド数は、和水町が一番充実している状況である。御理解を賜りたい。

・地質調査を行った結果、問題などは?基礎は?
→問題ないと言える。昭和50年代に埋め立ててある土地だが、既に40年ほど経過して安定しており、地表から10数メートルの深さに支持層がある。地盤が安定しているということで、杭による基礎工事ではなく、安価な基礎工事が可能な方法を検討している。

▽老人会
・建設する土地は、町の土地なのか?
→町の土地である。令和4年から令和5年にかけて用地買収、全て登記済である。

・特別養護老人ホームは世の中の大先輩方が入られる場所であり、先輩達が明るく楽しく過ごし、人生最後の場所である。しっかり設計してほしい。また、1日も早く建ててほしい。
→今後も、入所者の立場・目線に立った設計に努めていきたい。

・公設民営化と完全民営化の違いは何か?
→菊水ロマン館等が例となるが、施設の所有は町で、民間事業者に施設経営をお願いするのが公設民営である。一方、完全民営化は、経営を民間事業者に任せるだけでなく、併せて、民間事業者に施設などの町の資産の売却を伴うものである。

・町内で特別養護老人ホームは和楽荘ときくすい荘の2つか?町民を優先して入所させてほしい。
→特別養護老人ホームはこの2施設である。なお、グループホームや有料老人ホーム等もあり、町内の高齢者施設は充実している状況である。
(今後も町民が入所しやすいような環境整備に努めたい。なお、入所判定会議で優先順位を判定し、公正公平な入所に努めている。)

・特別養護老人ホームとして、建替えを行うのか?
→特別養護老人ホームとして建替えを行う。ただし、民営化後は、ニーズに合わせて、一部の利用形態の転換があるかもしれない。

・利用料金は高くなるのか?
→介護保険制度で定められた費用の一部を入所者に利用料金として負担してもらっている。建替え後も現状の従来型多床室を基本とする計画であり、建替えによって高くなるものではない。なお、今後の介護保険制度の改正やきくすい荘が提供するサービスの質の向上を図る取組によって、利用料金が高くなる場合はあるが、一般論として、特別養護老人ホームの利用料金は、他の有料老人ホームやグループホーム等と比較して安い。

・定員が減るということだが、増やすことはできないのか?
→介護需要の今後の見込みや他の介護サービスを含めた総合的なバランスを考慮して、建替え後は、長期入所70人程度、ショートステイ2人程度の定員とする計画である。現状において、長期入所定員110人を人手不足の理由から84人定員に減らして運用しているが、待機者は、以前の状況と比較して、極端に増えている状況ではない。

▽婦人会
・地域交流スペースでの福祉避難所の活用は意義があると考える。それは、体育館ではできない機能が揃っているからである。要援護高齢者だけでなく、子育て親子の利用も考えられるのではないか。町が建設する意義として、地域交流スペースをどう利用するか、自分自身も考えてみたい。

■民間事業者と意見交換(サウンディング調査)を実施
令和6年3月18日、第3回熊本市公民連携プラットフォームに参加し、指定管理者としてきくすい荘の管理運営に参入する現段階での意欲について、民間事業者と意見交換を行いました。
今回、次のような御意見を賜りました。
・介護業界の人員不足を懸念している。
・どのような条件での指定管理となるのか不明なため、現段階では不安がある。
・基本構想で町が打ち出した施設規模のスリム化は良いと思う。
・指定管理の公募は、いつ頃から実施するのか?
・しっかりとした事業計画を立ててやっていく必要性を感じている。
・国は経営の大規模化を進めているが、大規模化すると入所者一人一人と向き合うことが難しくなると感じている。
・介護需要は確かにあるが、人口減の時代に入るので、長期的な経営の視点が必要である。
・今後は、IT化やロボット化が必須の取組となる。

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